オーク ~ 逆襲のくっころエルフ ~
「へっへっへっ、もう逃がさないぜ」
「くっ、もう逃げられない……近寄るな、醜い貴様の子供なんて産みたくない!」
異種間で子供を成せるオークは、エルフの若い娘を浚い、自らの繁殖用として鎖に繋げ、飽きるまでエルフの身体をもてあそび、飽きるか壊れたりすると、と奴隷として売り飛ばす
「ぐふふふ、逃がすものか。俺の子供を産んでもらおう」
「ちっ、私の身体は好きにできても心までは好きにできない。私の魂までは汚せる物か」
そういって、エルフは自分に向けて剣を振る。そこをオークに素早く弾かれ、エルフの女は絶望した。
「くっ、こ、殺せ……」
この世界では普通の事である。
オーク達はエルフの女性を浚い続けた。
エルフの女性だけがかかる病が蔓延した事で、エルフの女性はあっという間に数を減らしてしまった。
エルフの男性が一万人に対してエルフの女性は残り数名。血の濃さも考えれば、種族的に繁栄する事が難しくなってしまった。
エルフという種族は長命ではあるが、妊娠し辛く、成長にはすごく時間がかかる。
残った数名の女性から、女性が生まれ、そして血の配合をバランス良く子供を成せるようになるまで待ちながら……そんな事は不可能に等しい。
エルフの皆は絶望した。種族滅亡へのカウントダウンが始まったのだ。
何とかしなければ、とエルフ達は研究を進めた。人工授精、多産の研究、遺伝子変換による女体化。どれも効果は無かった。
そして絶望するエルフ達に、研究員エルフからの起死回生の報告が上がる。
「我々エルフが繁殖可能な種族を見つけました。彼女達は妊娠しやすく、多産で、成長が早いのです」
「それはどういう種族なんだね?」
そして、研究員エルフは、にやりと笑って言った。
「オークですよ」
多種族と子をなす事ができ、多種族の女性を浚い続けてきたオーク。
逆、オークの女性が多種族と子をなす事ができるのは当然といえば当然と言えた。
その発見がなされてから十年
「くっ、殺せ……近寄るな、醜い貴様の子供なんて産みたくない!」
襲っているのはエルフの男であり、
襲われているのはオークの女である。
「ぐふふふ、逃がすものか。俺の子供を産んでもらおう」
「くっ、こ、殺せ……」
~ 了 ~
くっころってさ
ほとんどがオーク男にエルフ女でさ
美女が醜い豚のような男にって思うとNTR感があるよね。
逆だと……あれ?ありかもしれない。
そう思って書きました!