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だって私はおじ専
私はチェレベッカ・ケルナイト(16)
公爵令嬢にして、婚約者は自国の第二王子
金髪紫眼の美女だ
いつも取り巻きには上流階級のイケメン達や同じく上流階級の少女ばかりである
そして、前世の記憶がある
そんな王道主人公である
しかし、一言いいだろうか…
「どっかに素敵なおじ様いないかなぁ…」
やべ、つい心の叫び声が
「?チェレベッカ様なにか言いましたか?」
「ええ、今日も殿下はお美しいなと思っていたのですよ」
花が咲くような完璧な笑みで言えばなんて微笑ましいと言わんばかりの表情をする取り巻き共
ふっちょろいな
同じ年代の婚約者?見目麗しい取り巻き?逆ハー?はっ!そんなもんはいらん、私は素敵な紳士なおじ様か、妙にくたびれているおじ様が好みなんじゃい!
チェレベッカ・ケルナイト(16)ケルナイト公爵令嬢にして、淑女として評価も高い彼女だが
前世の影響か、もっぱらの好みは10以上離れている年上の男性である
ちなみに初恋は超完璧紳士な父親だ(現在38才)