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異世界からの帰還  作者: 東波 広
一章【王城生活】√A
19/19

卑怯とは褒め言葉なり

 一日かけて着いた場所には人がギリギリ一人入れるほどの穴があいていた。


 この場所が確認された場所で、大きさの予想は地下200メートル、広さ半径100メートルほどの球状の巣のようだ。


 もちろん無策でこんな場所に突っ込む気概は無い。


「ちゃらちゃらっちゃちゃー、火薬ダルー」


 火薬のみを入れた火薬ダルを5個ほど荷車に乗せて運んできたために遅くなったのです。


 ゴブリンは防衛のために入り口は2つと決まっているらしい。


 こちらの入り口に愛用のスパイダーネットを大量に貼り付けて出られないようにする。もちろん見張りのゴブリンは先に潰しましたともさ。


 別の入り口から入りスパイダーネットを同じように貼り付ける。


 今回の作戦はこれだ!


「『巣穴を爆破しろ!ゴブリンは土の重さに耐えられるのか!』」


 ビシッとポーズを決めて気が済んだ僕は火薬ダルの荷車を持って下へともぐっていった。


「よし、行くか」





「あ・・・甘かった」


 入ってすぐに後悔したことがある。それはどうやらクイーンゴブリンが居る様子だからだ。


「ま、まぁ巣穴を潰してクイーンゴブリンを倒せば任務は完了だ。気にしないことにしよう」


 次々と襲い掛かってくるゴブリンたちを文字通り蹴散らしながらどんどんと奥へと進んでいく。




「配置完了と・・・」


 火薬ダルにキョウ特製爆破符を貼り付け、その上に誤認符を貼り付ける。


 誤認符は1時間だけ符の発動時間を延長できる優れものだ。


 キョウ特製爆破符とは、上級魔法並みの爆発を起こす符だ。タイムラグが1分ほどあるが、止まっている敵や寝ている敵には愛用している。


 最初に仕掛けたタルが40分前だから・・・。


「あと20分でここから出ないとな」


 そう言って僕は全力で駆け出した。

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