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異世界からの帰還  作者: 東波 広
一章【王城生活】√A
15/19

考える人となって

「騎士殿下、追い出されたぞー」


 予想通りとでも言うように扉の前に立つ護衛に中に通された僕は中の人へ報告しながら入室した。


「でしょうね。既成事実さえ作ってもらえば帰ろうとは思わないでしょう」


 うむうむ、って・・・ちょっとまてや。


「帰・・・れるのか?」


「できますよ?」


 いや、初耳なんだが。


「詳しく聞かせてくれ!」


「私も友人においていかれるのは寂しいのですが・・・友人だからこそお教えしましょう」


 詳しく聞かせてもらったところ、元々この世界に来た勇者達は役目が終わった後に神から帰還するかどうかの質問をされるらしい。これは残った勇者が全員同じことを言ったことから間違いはないだろう。


 ただし、帰還する場合はここでの記憶を全てなくして戻ることになる。こちらで思い出を作れば、向こうで辛い思いをした経験があるだけに勇者達はこちらへ残るそうだ。


 時たま召喚される従者達は向こうの世界で辛い思いをしたことはないため、ほとんどは帰還するそうだ。


「僕が心配なのは・・・向こうの僕が死にかけかもしくは既に死んでいる場合だよね」


 最大の障害はそれだ。そして時間軸はどうなっているのだろうか・・・謎だ。


「神様と対話できるそうですから・・・その時に聞いてみてはいかがでしょう?」


 そーですね!


「向こうでのリューは死にかけなのですか?」


 そーですね!


「そーですね・・・とはなんでしょうか」


 そーですね!


「あ、もしかして声に出てた?」


「ええ、しっかりと」


 あちゃー、やっちまったぜ・・・。


 有名な考える人のポーズを取りながら紅茶へと手を伸ばす。少し熱いくらいが美味しいんです。


「床で寝ます?それとも一緒に寝ます?もしくは別室に部屋をご用意しますか?」


 だから男色の気はないと何度言えば・・・。


「このまま椅子でいい」


 そして考える人となりながら睡魔に身をゆだねた・・・。

急いで書いた成果として内容が薄い気がしますが・・・気のせいでしょう。

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