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異世界からの帰還  作者: 東波 広
一章【王城生活】√A
13/19

騎士殿下と友情を育んで

 僕達は騎士に連れられて、なぜか姫の私室へと案内された。


「こちらです、どうぞ」


 呆気に取られたまま進む。予想通りなら楽しめそうだと内心はほくそえんでいたが。


「勇者様!」


 叫びながら()()飛びついてきた姫、と思われる塊。


「姉上、勇者様はその方ではありません」


「えっ?」


 パッと離れて僕を見る姫。いや、僕は勇者じゃないですから。


「おっ、おい、何するんだよ」


 固まっている姫の前に僕に押されて戸惑っている勇者(キョウ)を差し出す。


「ゆ、勇者様!」


 あ、やり直した。


「やり直しましたね、姉上・・・」


 ちょっとおバカわいい姫はなんとキョウに突撃していった。さっきの間違いを帳消しにしようと頑張っている。


「なあ、姉上ってことは騎士の格好をしている君は王子、もしくは王女なのかい?」


 そっとあの二人から離れて騎士の元へと赴き、たずねる。


「ええ、私はこの国の第一王位継承者、長男のファミール・エル・ラドフォン。あちらは長女のメリリア・エル・ラドフォン王女です。私のことはファル、もしくは騎士殿下とお呼びください」


「よろしく、騎士殿下」


 笑顔で手を差し出すと、少し躊躇いながらもしっかりと手を握ってくれた。この瞬間、僕と彼の間では友情が結ばれたのである。



「おい!ちょ、助けてー!」



 背後ではリア充がメリリア姫に脱がされ始めていた。ってオイ!

11月24日分


新章突入!!!√Aです。


√Bは『異世界での生活』をご覧下さい。

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