僕の役目
これは擬人化小説です
ベッドが女の子に恋するお話です
っていうより、
こんな風に愛されてみたい!!!
…みたいな妄想です(*^◯^*)笑
※年齢制限してませんが、
一部えろ表現あります
がっつりえろではないので
ご安心を
幸せな夢を見ている夜も
辛くて悲しくて涙する夜も
思い悩んで眠れない夜も
僕が優しく包みこんであげるから
眩しい朝の光が窓に射し込んで
君が眠りから覚めるまで、
僕が君を守るよ…
君が幸せそうな夢を見ている時、
僕は、そんな君の寝顔を見て
とっても幸せになれるんだ
今日は、一体どんな夢を見てるの?
きっと、きらきらしていて、
楽しくて、幸せな夢を見てるんだね
同じ夢を見ることはできないけど、
君の一番近くで
君の幸せそうな顔を見ることができて
僕は本当に幸せなんだよ
心の奥底が、
ほっ…と温かくなるんだ
この時が
僕の一番好きな時間なんだ
外で何かあったのかな?
帰ってくるなり、
僕の中にもぐり込んだ君
顔をのぞき込んでみると、
声を押し殺して
ぽろぽろと涙を流していた
その涙の理由を
君に聞くことができない僕は、
君の瞳から溢れ続ける涙を
ただ拭うことしかできない
できれば、君の泣き顔は見たくない…
でも
涙を耐えて、辛そうにしている君も
僕は見たくないんだ…
泣き疲れて、眠ってしまって、
次の日の朝、また笑顔になれるなら、
僕はいくらでも君の涙を拭うから
僕の前では無理しないでいいんだよ
今日はなんだか、様子がおかしいね
さっきから、僕にくるまりながら
ずーーっと携帯とにらめっこしてる
もう夜中の2時だよ?
そんなに眠たそうな顔して…
そろそろ寝なきゃ、明日も早いのに
君はさっきから、なにをそんなに
携帯とにらめっこしてるの?
あれ?メールが来たよ
君は嬉しそうな顔をして
ガバッと起き上がったけど、
しばらくして、残念そうな顔をして
また僕の中にもぐり込んだ
文字が読めない僕は、
そんな様子の君をただ見てるだけ
誰かからのメールを待ってるのかな?
でも、誰からのメールを待ってるの?
もしかして………男?
……そんなこと、考えたくもない
大好きな君を
誰にも渡したくない
人間じゃない僕が言うのも
おかしいかもしれないけど、
それぐらい、僕は君のことを……
ある日、君は部屋に
男を連れて帰ってきた
君よりも、少し年上の男
一緒にご飯を用意して、
作ったご飯を一緒に食べて、
食器の後片付けをした後、
一緒に映画を見てた
それは、僕がもし人間だったら
君と過ごしたかった理想の光景…
まさに、そのものだった
しばらくして、君と男の距離が
少しずつ近くなっていって…
男は君の肩を抱き、
君は男の肩に甘えて…
二人は見つめあって
キスをした
触れては離れるようなキスが、
息遣いが聞こえるくらいになり…
男は君を僕の上に寝かせて
部屋の電気を消した
部屋が暗くなってから、
男は君の上に覆いかぶさり、
君の服を丁寧に脱がし始めた…
服を脱がすのと同時に、
男の唇が、君の首筋をそっと這う…
君のそんな色っぽい顔…声を…
僕は…初めて知った
…見たくない……
他の男に抱かれる君なんか…
僕は見たくない………
やめてくれ…
僕の愛する人を汚さないで…
やめてくれ……
……やめてくれ……
………やめろ……
………やめろ…っ!
…………やめろっ!!!!!!!
それから先は、
僕にとって
悪夢のような時間だった
ただ一つわかったこと…
君が、その男のことを
とても愛してるということ…
幸せそうな夢も、
きっと、あの男の夢…
涙してた日は、
あの男と喧嘩でもしたのかな…
眠れなかったあの夜は、
あの男からのメールを
眠いのを我慢して、
ずっと待ってたんだね…
僕はね、君に幸せになってほしいんだ
できれば
僕の手で幸せにしてあげたかった
でも、僕は人間じゃない
僕にできることは、
今、心から幸せそうなこの二人を
ただ優しく、包んであげることだけ…