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 帰りの電車で、いったいどうしてあんな行動に出てしまったのか、自らの行動原理に困惑した。


 自転車競技自体には、まるで興味を惹かれなかった。そもそも、高校生に協賛はできないのだから、現役の生徒に声をかける必要などなかったのだ。


 帰宅し、部屋に入ったとき、普段はほとんど景色の一部になっている、ある物に目が留まる。


 書棚の中ほどにホコリをかぶっていたのは、両親からの唯一と言っていいプレゼントで、酔っぱらいに無惨にも蹴飛ばされた思い出の自転車の革製サドル。あとから、ビアンキという、それなりに高級メーカーだったことを知った。


 再び、部活中の藤阪を思い出した。古い自転車に、揃いでないユニフォーム。


 同じアルバイトをする身とはいえ、綺里と彼女では、切実さの度合いに差があるに違いない。


 リビングに移動しテレビをつけ、最近、すっかりおなじみになった手順で、衛星放送の番組表を開く。


 録画予約していた一覧を、スポーツクライミングと自転車だけにして、残りは削除した。



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