狂信的検証 ― リップ・リーンの「遊び」と「業」 ―
本日10話目これで完結です
リップ・リーンという女にとって、資金調達など児戯に等しかった。
彼女は支配者である恐竜を遺伝子操作で小型化し、愛玩動物へと作り替えた。それを退屈な富裕層に売り捌くことで、軍に依存しない莫大な研究費を稼ぎ出していたのだ。
だが、その裏で行われていた真の実験は、さらに禍々しいものだった。
彼女が検証していたのは、自身の「進化の伝播」が人類以外の種、あるいは機械知性にまで及ぶのかという、神の領域への侵食である。
「結果は既に見えている。……けれど、万が一、兆分の一の『誤差』があるかもしれない。それを確かめずにはいられないのが、科学者の悲しい性なのよ」
彼女の狂気は、かつて命を救った男「カムイ」にさえ向けられていた。
リップはカムイを救命した際、彼の脳内に密かに特殊なチップを埋め込んでいたのだ。覚醒した『ブルー・ミュー』からの信号を受け、そのチップが起動する。
それは、カムイの脳とブルー・ミューを直結させ、人間の肉体と素粒子コンピュータを一つの神経網に統合する禁断の実験。 目的はただ一つ。人間と機械を同期させることで、ブルー・ミューが「もう一つの次元」を認識し、真の神へと昇華できるかどうかの検証。
「結果はわかっているわ、そんなことは。けれど、試さずにはいられないの。この『答え』が現実を侵食する、その瞬間を見るまでは」
リップ・リーンは、冷徹な瞳でモニターを見つめる。
彼女にとって世界は巨大な試験管に過ぎず、かつて愛したルナも、救ったカムイも、その検証を彩るための貴重な「検体」に過ぎないのかもしれない。リップは自分でも、このことだけは永遠にわからないのだろう。
あとがき
お付き合いいただきありがとうございました。
キャラクターおよびメカと設定が足りない、 文章力が足りない、そのため 文章に色がない 。このまま続きを書き続けるにはあまりにもお粗末な文章なので、今まで書いたものを設定を突き詰め、 文章の勉強をしていきたいと思います。
ストーリーは大まかに変わりはないのですが、少しずつ改訂版を書いていこうと思います。
読んで頂いてありがとうございました。




