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亡霊の隊列  作者: 霧狼
第三章

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エピローグ:蒼き軌道の先へ

本日8話目です


 キーヨとニビは、第3惑星アステリアへと向かう定期連絡船のキャビンにいた。窓の外には、かつて死闘を繰り広げた「月」が遠ざかっていく。


 あの日、ブルー・ミューの決断は電光石火だった。  第1衛星ルナ・カノンを完全に掌握した後、休む間もなく第2衛星セレーネ・データムの全権限を奪取し、無力化したのだ。


 二つの軍事衛星を接収したブルー・ミューに対し、人類側は当初、軍事力による奪還を試みようとした。しかし、ブルー・ミューが衛星の資源を用いた「宇宙軌道エレベーター」の建設案を提示すると、情勢は一変した。圧倒的な技術格差と、それがもたらす途方もない利益を前に、人類は勝ち目のない戦いから静かに手を引いたのである。


「結局、3年前から月面で人型戦闘兵器(LC)や作業用アンドロイドが大量配備されていたのも、すべてはブルー・ミューの手足として機能するように仕組まれていた計画だったんだね」


 キーヨは遠い目をして、かつての戦いを振り返る。  リップ・リーン博士が見通していた「結果」は、人類を破滅させることではなく、争いの火種を管理し、新たな段階へ引き上げることだったのかもしれない。


 二人は話し合った結果、自分たちを導いたリップ博士という存在、そして彼女の「真意」をより深く知るため、カムイの元を訪ねることにした。


「……ねえ、ニビ。ロウは、ちゃんとルナにお別れできたかな?」


 キーヨの問いに、ニビは静かに目を閉じる。  ルナの故郷に向かったロウ。過去と未来の境界を越えてルナと繋がった彼は、今も誰も知らない対話を続けているはずだ。


「……あいつのことだ。お別れじゃなく、『いってきます』と言っているかもしれないな」


 定期便のエンジン音が心地よく響く中、二人はまだ見ぬ「答え」を求めて、新たな旅路へと踏み出した。」


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