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亡霊の隊列  作者: 霧狼
第2章:異世界(仮)

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22/33

― キーヨの独断 ―

初めての投稿です。

実験的なところもあるので、エピソードの追加、物語の完結を優先します。誤字脱字、再編集が多くなると思います。

仕事の合間に頑張って執筆します。あまり読まれてない?うちは投稿して、編集を繰り返します。

「失った過去を追い求める男が、皮肉にも機械の亡霊として再生し、巨大な軍の陰謀に立ち向かっていくハードボイルドSF」

以上を目指して執筆します。


押井守 監督 装甲騎兵ボトムズ 早くみたいです!

隠れ家の薄暗いモニタの前で、キーヨはプレゼンテーション用のスライドを二人に示していた。その態度は、まるでプロジェクトの進捗を報告するエリート社員のように淡々としている。


【キーヨによる「表」の説明】

「結論から言うわ。私たちの脱出プランはこれよ」


フェーズ1: アイゼン・ガルド領、東方大陸ガレリアへの潜入。


フェーズ2: シャトルを使い、第1衛星**『ルナ・カノン』**へ。


フェーズ3: 帝国の定期連絡艦に偽装潜入し、1週間かけて異世界アステリアへ。


「アイゼンの軍事回線なら、私がかつて持っていた古いアクセス権を偽装して潜り込める。……一番確実で、成功率が高いルートよ。異論はないわね?」


「……ああ。故郷の土を最後に踏むことになるかもしれないが、合理的な判断だ」  ニビが頷く。ロウも「月の宇宙港か……。息苦しそうだが、お前に任せる」と、彼女を信頼してに準備に向かった。


【キーヨの「裏」の独白】

 二人が去った後、キーヨはスライドを消去し、隠しディレクトリの深層データを呼び出した。画面に浮かび上がったのは、蒼白く輝くネオ・シオンの第2衛星**『セレーネ・データム』**。


「(……嘘をついてごめんね。でも、どうしても行かなければならないの)」


 指先が、機密ファイル『プロジェクト・アスラ』の末端を叩く。ブルーチップを解析する過程で、彼女はある確信に至っていた。あのアンドロイド工場襲撃の首謀者――その正体を突き止めるには、敵の心臓部へ肉薄するしかないのだ。


「(アスラがネオ・シオン製である以上、その中核技術はセレーネ・データムに集約されている。……私はあそこへ行く。二人をルナ・カノンへ向かわせている間に、私一人で……)」


 彼女は自分一人分の偽造IDを、ネオ・シオンの特級市民として発行した。二人を(彼女が安全だと信じる)ルートへ逃がし、自らは泥を被ってでも最短距離で「真実」へ飛び込む。その行為が仲間への背信なのか、それとも彼女なりの献身なのか、今のキーヨにも判別はつかなかった。


「……あと7日。太陽の裏側で会いましょう、ロウ。……もし、生きていたらね」


 キーヨはブルーチップを強く握りしめ、二人に何も告げぬまま、夜の闇へと消えた。


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