表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/36

冷静

 奈留実は、莉央さんに

「ねぇ、これから一緒にお茶しない?」

 なんて言い出したんですよ⁉︎

 

 奈留実は、いったい何を考えているのでしょうか⁇

 

「奈留実?」

 オレが心配そうに奈留実を覗き込むと奈留実は、

「大丈夫だから」

 とニッコリした。

 

 …なぜ大丈夫なの?

 ってかさ、落書きされたんだからまず怒ろうよ‼︎

 

 お茶しない?ってなんなのっ⁉︎

 奈留実がついに壊れたか?

 

 莉央さんもまさかの奈留実の発言にびっくりしていた。

 

 まぁ、みんな同じリアクションになりますよね。

 

 で、莉央さんは奈留実に

「なんでお茶なのよ?意味わかんない!ってか、怒りなさいよ‼︎」

 と大声を上げた。

 

 …

 

 ここ、学校だし…莉央さん大丈夫か?とオレは心配になってきた。

 

 

 …もしかしたら奈留実は、莉央さんが学校で揉めたら明日生徒会長を決めるのに大変なことになるって思ってのかもしれない。

 

「莉央さん、お茶行こう。オレも一緒にいいかな?」

 と奈留実をみると、頷いた。

 

 そして、オレと奈留実は莉央さんを連れてお茶をすることとした。

 

 

 まぁ、莉央さんは不満いっぱいって顔で座っているけどね。

 

 なんか…逆ギレなんじゃなかろうか?

 そもそも、奈留実が色々されてたわけじゃん⁉︎

 

 怒るのって、奈留実の方だよね?

 

 そんなプリプリしている莉央さんに奈留実は優しい顔で、しかも優しい口調で

「わたし、莉央さんになにかしちゃってたらごめんなさい。でもその理由がわたしには思い当たらないから、よかったら教えてもらいたいの。」

 と聞くじゃないかっ‼︎

 

 どんだけできた人だよ奈留実は‼︎

 と、オレは奈留実を神だと感心していると莉央さんは、奈留実を睨んで

「あんたがきらい‼︎」

 と言い放った。

 

 …

 

 うわ、ハッキリいうわー…。

 

 と、なんだかオレがダメージをくらった。

 

 でも、奈留実は

「どこがきらい?」

 と冷静に聞いていた。

 

 きらいって面と向かって言われてこの落ち着きようは、さすがです‼︎

 とまたも感心していると莉央さんは、

「なんでもあんたは一番なんだよ‼︎そして二番目がこのわたし‼︎なんでいつも一番かわいい奈留実って言われて、わたしはいっつも二番目にかわいいって言われてるんだよ‼︎あんたがいるせいでいっつも二番目扱い‼︎もうウンザリなんだよ‼︎だから、あたしは絶対に生徒会長になって一番をとってやる‼︎」

 と宣言した。

 

 すごい迫力の莉央さん…。

 

 よっぽど二番目って言われるの嫌だったんだろうな。

 

 まぁ、たしかに二番目の人とか言われるとね…。

 

 

 

 続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ