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罪悪感

 オレは奈留実のために彼氏役を務めることにしたから、帰れるときは一緒に帰ろうと約束した。

 

 でも奈留実は、そんなことしたら噂されちゃうよ?と真顔で言ってきた。

 

 …

 

 趣旨を忘れる奈留実。

 

 

 で、早速次の日から帰ることにしたんだけど…

 

「じゃ、帰ろうぜ」

 と、奈留実と帰ろうとしたら莉央さんがオレたちをとめた。

 

 というか、オレを呼び止めた。

 

「佐久間くん!」

 と。

 

 莉央さんは、生徒会に入っている。

 …もしかして、オレは何かをやらかしてしまったのだろうか?

 

「はい?」

 と返事すると、

 怒られるどころか、逆に

「あの…おんぶ、おんぶしてくれて嬉しかった。ありがとう。」

 と何かを渡してきた。

 

「あ、なに?お礼なんていいのに。でもせっかくだし、あけていい?」

 と聞くと、

「ううん、恥ずかしいから後であけて。それじゃあ、あしとめちゃってごめんなさい。彼女さんもごめんなさいね。それじゃあね。」

 と行ってしまった莉央さん。

 

 

 それからオレたちは、一緒に帰ったんだけど、なんか小学生のころ思い出すねって言って思い出話にはなをさかせた。

 

 

 

 

 家に帰って、さっきもらったものを開けてみると、なんか湿布と手紙が入っていた。

 

 どうやら、おんぶして重かったでしょ?腰痛めていたらごめんなさい。そしてありがとうという内容だった。

 

 だったんだけど…ありがとうの最後に♡マークがついていた。

 

 これって…意味はないんだよねっ⁇

 ただ♡《ハート》がかわいいから、かいただけなんだよね?と思えばいいんだよね?きっと…。

 

 

 なんか、少し困惑してしまった。

 

 

 次の日奈留実から、何もらったの?って聞かれたけど…思わず湿布だよとしか答えられなかった。

 

 なんだか…手紙も付いてきたとは…言いずらかった。

 

 さらには、ハートマークもついておりましたが…なんて言えない。

 

 だって、奈留実は…一応彼女なんだし。

 

 でも、なんか…言わなかった罪悪感半端ねーっす…。ですが…なんか言えねーっす…。

 

 

 そんな絶賛罪悪感のなか、莉央さん登場。

 

「あ、莉央さん…昨日はわざわざありがとうね。」

「ううん、とんでもない。ふふ、それじゃまたぁ」

 と微笑ましいお顔で行ってしまった。

 

 …

 

 ふふだって。

 

 なんで、ふふ?

 と、唖然としているオレの横でいつのまにか隣にいた奈留実が、

「莉央さんって…あ、ううん。やっぱりいいや」

 と何かを言うのをやめた。

 

 …

 

 みんなどうしたっ⁉︎

 

 怪しい笑いしたり、言うの途中でやめたりさ…

 

 なんか…なんかさ…

 

 気になるじゃんっ‼︎

 

 

 続く。

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