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誤解

 疑問に思っているのだが、グイグイくる莉央さん。

 

 早速ボランティア日の放課後、

「一緒にい〜こぅ」

 と莉央さんがやってきた。

 

 …奈留実をオレは一瞬目で探したけど、もう奈留実は教室にいなかった。

 

「あー、ごめん。オレ莉央さんとは一緒に行けないんだ。」

 

「なんで?なんでなんでなんでぇ?」

 とオレの制服の裾を優しく揺らした。

 

 

 クラスの男子からは、うわぁ…、クラスで二番目の美少女からのおねだり〜、羨ましい〜という声が聞こえてきた。

 

 …

 

「ちょっと、こっちにいい?」

 とオレは莉央さんを廊下に誘導した。

 

「なぁに?」

「あのさ…、オレ奈留実から別れようって言われたかもだけど…でもね、まだオレ的には別れたくないんだ。だから…だから一緒には行けない。ごめん。」

 と頭を下げた。

 

 すると莉央さんは、

「へー」

 といい…

 そして冷たい表情…

 

「それじゃあ、先に行くね。ごめん」

 と言い残してオレは奈留実の元へと急足で向かった。

 

 

 あ、いた。奈留実!

 

「奈留………」

 

 奈留実を呼ぼうとしたら、奈留実はだれかと会話中だった。

 

 ⁉︎

 

 あれは…一緒にいるのは生徒会長‼︎

 

 なんで奈留実と生徒会長?

 

 …

 

 オレが呆然としていると、奈留実と生徒会長は、生徒会室へと入っていってしまった。

 

 …

 

 なぜ生徒会長…なの?

 

 

 よくわからなかったけど、まぁ後で奈留実に聞いてみよっと。と軽く考えていた。

 

 

 でも…

 

 でもね…奈留実からめっちゃ避けられている…。

 

 朝もオレよりも早い時間に出かけてしまい、帰りもいつのまにか居なくなっている。

 

 

 休み時間に話しかけようもんなら、スッと席を立って行ってしまう…。

 

 

 奈留実…。

 

 そして、オレたちが別れたと噂が流れた。

 

 で、なぜかオレは学年一の美少女から学年二番目の美少女にのりかえた、との噂が流れだした。

 

 困ったな…。

 

 奈留実は、もしかして…オレに気を遣ってくれているのかもしれない。

 

 莉央さんとの仲を壊さないように…。

 

 

 でも、それは誤解だと言いたいのに…なのに、休み時間になると…とにかくオレのところに莉央さんがやってくる。

 

 …

 

 実は少し迷惑だなと思いつつ…でもボランティアの話だったりもするから、対応しなきゃならなかったりする。

 

 …

 

 でも、周りからしたら…これはただのイチャイチャにしか見えないのかもしれない…。

 

 だって、莉央さん…距離がかなり近いんだよね…。

 

 離れても離れても近づいてくるっていうかね…。

 

 どうしたらいいもんか…

 

 …

 

 

 続く。

 

 

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