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宣言

こちらの作品は、カクヨム様にも掲載させて頂いております。

(о´∀`о)

 オレはほぼ、ぼっちだ。

 

 まぁ、別にぼっちでもいいのだ。

 

 だって友達に気を遣わなくていいし、休み時間に読書ができるじゃないか。

 

 そんなマイペースな中学一年生のオレがいきなり明日学校で大注目を浴びるなんて予想もしていなかった。

 

 

 なんの前触れもなく、いきなりなんで大注目を浴びたかって?

 

 バケツに足を突っ込み水浸しになったからだろ?って⁇

 

 いやいや、違います。

 

 なんと、なんとですよ‼︎

 オレがいきなり学年一の美少女の彼氏に任命されてしまったからなのです‼︎

 

 

 ことの始まりは、クラスの男子がどうやら学年一の美少女の奈留実なるみに告白したことが原因だった。

 

 

 その男子は、フラれたのだが理由がまさかの、佐久間くんと付き合ってるからごめんなさい。ということだったらしい。

 

 

 佐久間さくま

 

 この学校に佐久間は、オレしかいない…

 

「おい、佐久間‼︎奈留実さんと付き合ってるって本当かよ⁉︎」

 といきなり朝から男どもに攻められた。

 

 奈留実をチラ見するとお願い的な顔をされた。

 

 奈留実は、困るといつもあんな顔をする。

 

 

 はぁっ…とため息をついた後、オレはみんなに向かって、

「うん。奈留実と付き合ってるよ。」

 と堂々と宣言した。

 

 すると、学年ニ番目の美少女の生徒会を務める莉央りおさんがこのタイミングで、バサっと辞書を足に落としてしまった。

 

 

「えっ、大丈夫?保健室まで歩ける?」

 

 オレの問いかけに、涙を流して

「痛い…痛くて歩けません」

 とオレに手を伸ばす莉央さん。

 

「痛いんだって。ほら、おんぶしてあげなよ?」

 と奈留実が促すもんだから、オレは莉央さんをおんぶして保健室へと向かった。

 

 

「えっ、これは…浮気なんじゃねっ⁉︎」

 と男子どもに言われるも、とりあえず莉央さんの足の方が大事だからと、そのまま黙っておんぶして歩いた。

 

 

 こうして、オレのマイペースライフは急遽、三角関係ライフへと進んでいくのでありました。

 

 

 あ、そもそもなんでオレが学年一の美少女を呼び捨てなのかというと、実はオレたちは幼馴染なのでありました。

 

 小学生の五年生くらいまでは、仲良かったんだよね。

 

 でも、お互い思春期突入で…なおかつ、みんなに茶化されるのが嫌であんまり話さなくなっていったって状態だったのですよねー…。

 

 しかし、休みの日によく二人でゲームとかしたりはしていたんだよね。

 

 でも、学校ではウワサされたくなくて他人のふりみたいな…ね。

 

 難しい思春期ってやつですかね。

 

 それにしても、奈留実はいつも急にオレにお願い事してくるな…。

 

 オレは気前のいい神さまじゃないんだけどな。

 

 まぁ、どっちかというとオレは奈留実に甘いのかもしれない。

 

 たまにわざとゲーム負けてやってたりしてるし。

 

 

 それより、莉央さんの足のほうはどうなんだ⁉︎

 って…

 

 えぇツ⁉︎

 

 あ、あし…

 

 スカートそんなにめくり上げていいんっすか⁉︎

 

 あ…えと…オレはどう…すれば…

 

「ちょっと、道久みちひさ。あんたはジロジロみないのっ!」

 

 奈留実に言われてパッと視線を慌てて逸らした。

 

「まったくー。なんでわたしが一緒についてきたと思ってんのよ。変態っていやだわ」

 と莉央さんを介抱しながら、ため息をつく奈留実。

 

 …

 

 気まずっ。

 目線…どうしよ…

 

 

 

 続く。

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― 新着の感想 ―
[一言] 冒頭からグイグイ来てますね!! 期待していま~す!!(*^。^*)
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