短編1
短編として書いてたのに書き終わらないので連載として置いておきます。続き書きたいなとは思っております。頭にはあるんですが…
私は恋愛をしない。好きな人ができたこともない。結婚もしたくない。理由は色々だが。しかし私のようなことを述べる人間は意外といる。
例えば、
「うわぁ〜ん!!聞いてよ、ねねちゃん!!あいつ、別に好きな人ができたから別れようって!!最近はちょっとあれだったけど…突然だよ!!?ひどくない!??」
「それはひどいねー。あっちから告ってたくせにねー」
「そうだよね!!もうなんなの!!…うぅ……グスッ…」
「うーん、つらいよねー。泣けるだけ泣いて吐き出しちゃおー。」
「ありがと…グスッ…もう彼氏とかいらない…。つらすぎ…ズズッ」
「うんうん」
「もう歌う。歌って切り替える…!恋じゃなくてもっと有意義に人生使うもん!それでは聞いてください。『ラブソングはいらない』」
「うん()」
と、このような会話をした友人、1ヶ月後には彼氏がいる。
言ったことは全て嘘だったのかと、怒りたいわけではない。ラブラブというものは見ていて微笑ましいものだ。
ただ私と同じように言うものが必ずしも私と同じではないと言うことを覚えておく必要がある。
期待すると死ぬのだ私が。なぜかというと、、、例えば友人と恋愛はできそうにないという話になり私は共感する。そしてそう言っていた友人たちに恋人ができる。そうなると、どうなるか。
「ねねも恋愛しなよ〜!私もしないと思ってたけど、ちょっと好きかなって思ったら泥沼でさ。毎日好きな人のこと考えて、好きな人も私のこと考えてくれて、ずっと幸せなの!本当に食わず嫌いと一緒だよ。紹介するからさ、一回意識してみなよ。一回経験するとちがうから!」
と大体こんなもんである。このような友人に振り回されて連絡を取り合った輩も数人いるが、ただ精神をすり減らされただけだった。
だから私がとる最適解は
「いやー、私も恋人欲しいよー。めっちゃ背高くて、顔がよくて、めっちゃ優しくて、1人の時間優先しても怒らなくて、連絡はSNSとかより直接あってできる人で、全部奢ってくれる人がいいなー」
「最後はちょっとさ」
引かれているが、後半は割としっかりとした考えである。1人の時間は1ヶ月あたり28日は最低でも欲しいし、SNSって面倒臭いし、趣味8割と交友関係2割の出費だけでも財布が死んでいるのだ。恋人に一円たりともかけられない。これをクリアできるなら存在しても困らなさそうである。
友人からの紹介もこの条件により格段と…というか全てなくなった。
閑話休題
まぁ長々と私は恋愛をしないという話と上手な世渡りの仕方をお話ししてきた。私と同じ人がいないとも言った。しかし唯一一人同士らしきものがいるのだ。
その人、、彼女は大学で出会った。身長が高く、顔も整っていて、モデルがいるのかこの大学と思っていたら、近づいてきて会釈し、隣の席に座ったのだ。別に恣意があったわけではなく、私が一番後ろはじの席に一人で座っていて、他の後ろ側の席ははっちゃけている大学生のグループやその他のグループでほぼ占領されていた。あとは背の高い彼女なりの配慮で一番後ろの座れる席に座ったのだ。
まぁ、私からは話しかけることなく終わったが、昼食のため迎えにきてくれた友人が「めっちゃ美人!!名前教えて!わたしあんな!!てか一緒にお昼食べない?」と阿呆が声をかけたことで昼食をいつも食べる仲になった。
ちなみにモデルみたいな彼女はみなという名前だった。
みなと他3人の友人、私で作られたグループでいつも通りの昼食をとり駄弁っている中で恋愛の話になった。みなに声をかけたあんなとわたし以外は彼氏がいるため惚け、あんなとわたしは「彼氏ほしいよー!」と叫び、わたしがいつも通り恋人の条件を話して引かれた後、注目は会話に入ってこなかったみなにうつった。
「わたしは…恋愛しないんだよね」と少し躊躇い気味に
このみなという女のこは大層モテる。しばらく昼食を共にしたが声をかける男は数知れず、いくつもの告白を受けてきている。大学のイケメンコンテストてきなものでランキング5位までにに入った男全員に告白されたし、大学のイクメンになりそうな優男コンテストてきなものに選ばれた男にも告白されている。しかし、全員を振っている。みなは男性でも気軽に話しているし、ずっと仲が良さそうにしていた男もいる。しかしそいつのことも振っているのだ。
これを踏まえて恋愛をしないという発言。本当のことを言っているきがする。わたしは共感と次の展開の予想でただみているだけだった。
「えぇーもったいないよ!!こんな美人なのに!!」
たしか彼氏持ちの片方が言った。
「あはは…ありがとう…」
「条件とかないの?みなちゃんなら選び放題でしょ。うちの周りで条件合う人いたら紹介するよ。」
もう片方の彼氏持ちが言った。
「ええっと…」
みなは困ったようにあんなを見つめていた。
そして、あんなはバカなりに空気を読んだ
「ちょっとーー!抜け駆け禁止!!わたしよりさきにみなにできたら駄目ー!!てか、わたしに紹介してよねー!!」
「いや、あんたはもう断られてるのよ。小さすぎって」
「はぁなにそれ?!!!」
あんなは警察に補導されそうになるくらい小さくて幼い容姿だ。とにかくあんなが怒ったことにより話はずれていった。
みなは少し落ち込んだような表情をしていたがあんなが揶揄われ初めて元気を取り戻したようだった。元気が出たようで何より。
わたしとしては同士がいるという喜びと何も繕わなくても良いという安心感で、すぐにでもみなに言及したかったが、周りに人もいるし、わたしのように恋愛の話は苦手なようだったので落ち着いて二人で話す機会があればかるーく振ってみようとおもった。
そんな機会は案外早くやってきて、あんなは用事があるとさぼった授業後、彼氏持ち二人はデートらしくきゃっきゃっと足早に帰った。なのでみなとわたしは二人きり。
みなは見た目と違って大人しく、自分から話題はあまりふらない。
私はというと、喋らなくても気にならない人なので必要な時以外は話さない。気遣うのって面倒臭いしね。なので二人きりになると大抵はとりあえず帰ろうかという流れになりあまり喋らずに帰宅する。しかし、今回は話したいことがある。なので
「みな、今日、この後暇?
暇なら少し喋りたいんだけど、どう?」
「え、うん。大丈夫だよ」
「じゃあサ⚫️ゼいこ」
サイゼは雑談できる・美味い・安い、あと安いという素晴らしい場所なのでファミレスはサイゼ一択である。
サイゼについた。とりあえず注文をする。私はプリンで、みなはティラミスを頼んだ。
「ねねちゃんから誘ってくれるの珍しいね」
「あー、そうだね。あんまり誘うタイプじゃないかも」
お金ないし。誘われたら断らないけど、特別誰かと何かしたいと思うことがないから誘う気になったことがない。
ちなみに、友達がすごく落ち込んでいて、放置したらダメだと思ったときは遊びに誘うのでゼロではない。なのであまり誘うタイプではないであっている。
「うん、そっか。私もあんまり誘うタイプじゃないかも。
じゃあどうして今日は誘ってくれたの?」
「今日のお昼に恋愛の話したでしょ。みなちゃんは恋愛しないって言ってた。それでまぁ良い人紹介するよっておせっかいに、あんなが横入ってくれてたじゃん。」
「うん。」
「その時落ち込んでたように見えたからさ、何か言えないことを抱えてるのかなって思って。誰にも言わないし、私で良かったら話聞くよ。実は私も気持ちわかるからさ。」
ちょっと遠回しだけど、これが安牌だろう。これでみなちゃんは本当は恋人に振られて傷心中だったとしても通じるだろうし、同士ならそれはそれで良いのだ。
「ほ、ほんとうに?ねねちゃんも、本当にそうなの?でも彼氏欲しいって言ってなかった?」
これは同士では!?!?確定演出きたのでは?!?!
「それは皆んなに合わせないとやっぱり生きづらいからさ。
みなちゃんのことみてたらなんとなくさ、おんなじなのかなって思って。
だから、というか、私たちでないと話せないことを話せたらいいな。」
わたしはみなと人間関係は深くなくていいじゃないかという話をしたいよ。
「そ、そっか。意外と身近に同じ人っているんだね。
ち、ちなみにさ、」
「うん」
「好きな人っている?」
は?
「いないよ?」
「そっか…ほっ…」
安心のため息。最終確認ね。大事だよね。
「それで、みなちゃんは?」
「うん。わたし、実は…」
好きな人できないの。が続きます。
「あんなちゃんがすきなの。」
…は???
んんんん???ちょっと待て。好きなの??好きな人いるの??恋愛しないのでは???
あんなね。女の子が好きなのね。あるよね。どの性別の人がどの性別の人のこと好きになっても良いと思うよ。
しかし今はそこではないのだよ。恋愛をするか、しないか。相手が同性だろうが、異性だろうが好きになるなら、恋愛をしてるんだよ。つまり?ここまできて?みなは恋愛をする??というかしている??…これだから人間は。同士は存在しなかったと。今理解したね。
「ね、ねねちゃん?」
心配そうな顔
「うん。あんなが好きなんだ。応援するよー」
まぁ、同士はいなかったと。なぜ恋愛をしないといったか少し不満は残るが。それはそれとして。
みなはあんながすき。あんなは今フリー。あんなが女を愛せるかは知らないが、とりあえずみなのことを応援して良いだろう。
「ううん。わたし恋愛しないの。」
なぜ
「うーん?と?」
「あんなちゃんは女の子で、それに彼氏欲しいって言ってるから、この恋は叶わないよ。だからしないの」
なんでぇ
「す、そぉーかなー?」
「うん、そうだよ」
「あーー、告って振られたことあるとか?」
「恋心で好きだって自覚したのはあんなちゃんが初めてだけど…」
あー、勝手に自己完結して、自分の感情も大分後回しにするタイプね。
「だから友達として見守りたいなって、それで好きって気持ちが溢れそうになったらねねちゃんに話してもいいかな?もしねねちゃんに好きな子できたら話聞くからさ!」
「うん。あのさ、勝手にまとめちゃうのやめなよ。」
「え?」
「あんなは彼氏欲しいって言ってるけど、これまで彼女できたことないからそういってるかもしれないんだよ。そもそも異性好きだから同性は好きにならないとかではないからな。そうやって勝手に諦めてさ、諦めきれてないからまだ好きなんだよ。それを恋愛しないとかそうやってまとめるのやめてくれない?みなは恋愛してるんだよ。無理だよそれから逃げるなんてさ。」
諦めろ。恋愛する人間は恋愛しないなんて生き方出来ないんだから。
「でも好きって言ったら友達でもなくなっちゃうかも。今が幸せだから、現状維持が良いよ」
「告るってのはそういうことだろ。みなは告ってきたあいつらと一切気まずくないの?そんなもんだよ。だから振られないぐらいに近いてからゲットするんだよ。あと、彼氏ほしいって言ってるやつは時間あれば彼氏できるから。今の幸せそんな続かないよ。あんなは出会い求めてんの。みながアピールしないと別のやつと出会うよ。良いの?それで。勝手に失恋した気分にならない?」
「それは…」
「話聞くよ。だから偽りなく喋ってよ」
「ねねちゃん。わたし、あんなちゃんのことが好き。一人だった私に声をかけてくれた。優しいところが好き。いつでも元気な所が好き。周りのこと気にかけてくれるところが好き。笑顔にさせてくれるところが好き。笑顔が可愛いところが好き。ちっちゃいのに、かわいいのに、背だけが大きい私を、引っ張ってくれるところが好きなの」
「うん。」
「外見だけで決めるどこかの知らない男の人より、私の方があんなちゃんのこと、沢山好きなの。」
「うん。」
「だから誰にも渡したくない。私と付き合って欲しい。」
「恋愛しないんじゃなかった?」
「恋愛しないんじゃない。どうせできないって諦めてただけだった。私はあんなちゃんと恋愛したいの!」
「うん。いいね。」
意外と言えるじゃんか。少しヘマしたが、結果的にみなが蓋してたものを取れて上々じゃないか。プリンの価値はあったな。
「ありがとう、ねねちゃん。ねねちゃんのおかげで自分の気持ちに正直になれる。」
「うん。どういたしまして。」
感謝されると気分がいいね。
「それで、どうしたらいいと思う?」
「え?」
私に聞きますー?
to be continue…
読んでくださりありがとうございます。
文字多いから分けて欲しいという感想歓迎しています。作者もそう思うので気が向いたらやりたいです。気が向いたら。
ここからは作者の言い訳↓
名称ちゃん付け、ちゃんなし、後半は意識してやっていますが前半は適当です。訂正入れてくれたら喜ぶけど反省で死ぬ。
主人公の口調について、前半と後半で口調が違うのは七不思議ですね。あなたはなにもみなかった。
「」と脳内で口調かえてるつもりなので、え、気づかなかった。ではなく、わざと変えてるんだなって思って欲しいです。
三千字から終わらないと絶望してたのに五千字かいた時点でどんな文章でも許されると思っています。
もう一個の連載更新しろよ。ってその通りです。