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異世界行ったら龍姫が俺の嫁!?  作者: じぐざぐ
第壱部 俺の生還
60/156

第60話 出迎えラッシュ

その後、俺たちは2日ほどゆっくり静養してから大陸を渡った。


龍帝国についてからは、まぁ、各方面から説教された。


龍帝から皇妃から女房衆から近衛から、貴族衆から、まぁまぁまぁ、くどくど説教された。

もう、うんざり、勘弁してくれ。

そしてすんごい数の捜索隊がここからガンドウ・ロゥワ大陸に渡ったらしく、今その撤収作業が大変なことになってるらしい。

そして俺の行動にはめちゃくちゃ制限をかける派と、今まで通りでいい派がいて、対立中らしい。


そうそう、サキの扱いが大変なことになりそうだったので、速攻関係を持ったことを報告し、すぐ後宮に入ること、となったが本人が侍女を続けたいと駄々こねたがそれは却下された。


クロの赤ん坊も大問題だった。

どういう扱いになるのか、とりあえず後宮に入れて、チビ黒龍と共に乳母に面倒みさせよう、という話になったが、俺やサキが視界から消えるとすごい癇癪を起こして泣き止まないので仕方なく、二の丸で俺と一緒に過ごしている。

結局サキが黒龍の子を抱いて俺に付いて回ってるから、あまり関係性が変わってない。

だから俺が動き回ると 

黒龍の子を抱いたサキ

その乳母

俺付きの侍女・侍従

と、なんだか行列になっちまう。とほほ


◇◇◇


レイラとレイリもとっくに出産していた。半月違いの赤ん坊が二人いるわけだ。


「まだ、名付けなくて良かったです」

「不便だからとっととこの子に名前つけてあげてよね!」

「レイラの子は男の子なので龍邦(りゅうほう)だ。レイリの子は女の子だから、皇家のれいを使うか、レイアで、どうだろう?」

「龍邦!  あなた、龍邦なのね! うふふ、素敵! 良かったね~お父様、帰ってきてくれて~」


良かった。レイラには受け入れられたようだ。


「龍邦はな、ちょっと字が違うんだが、俺の元いた世界の昔にいた英雄の名前だ」

「レイアちゃんね! いいわ! ね、レイア! あなたはレイアよ!!」


レイリも満足そうだ。二人ともまぁ、満足そうで良かった。


「それで、その子は?」


レイリがサキがあやしてるクロの子を差す。


「コイツは、ん~、そうだな女の子だし……黒龍の子だし……夜霧(よぎり)、夜霧だな!」

「それも素敵なお名前ですね」

「それでな、後宮に黒龍のお社を建てたいんだけど、いいかな?」

「いいんじゃない?」

「そうですね、帝国は龍神であれば、お祀りするのになんら差支えはないかと思われます」




◇◇◇



~それぞれのお出迎え~



■カナエの場合


私は龍一を探しに行ったわ。大陸に渡ったのよ。

でも一週間で気持ち悪くなったわ。最初はこの魔大陸の気候のせいかな? とか食べ物が合わないのか、とも思ったわ。

ここ二十年は体調不良なんて、起こしたことないから少しあせったわね。

あなたに会えない、という事実が私を追い込んでいるのかしら? そうも思ったけど違ったわ。


私ね。


母龍になったのよ。


もちろん龍一の龍よ。


うれしい?


もちろん嬉しいわよね?

だから、捜索隊から外れてこっちに強制的に返されてしまったわ。

私の手であなたを見つけたかったのに。

それなのに、サキとはデキちゃうわ、龍神様の御子までこさえてくるわ……。

あなたって、本当、いつもナナメ上ね。

でも、いいわ、こうして私の元に帰ってきてくれたんだもの。

許してあげる。

ちゃんと皆さまの御子や、私達の子の為に立派なお父さんになりなさい。

もう、簡単に攫われちゃだめよ!

今日はゆっくりしていってね。




■マリーの場合


マリーはまぁ、あまり心配してなかったのですよ?

異世界の君は、ぜったい、ぜったい、ご無事で帰ってきてくださる、と。


でもちょっぴり寂しかったですよ。


でもでも、帰って来てくれてうれしいのですよぅ!

だって、だって、こんな可愛い黒竜ちゃんを連れてきてくれたんですから!

この子が来てくれて、私のブラックちゃんもすごく、喜んでくれてますよぅ。

いいお友達ができましたよ!

それでこの子のお名前はなんです?


「う~ん、そうだな、マリーのがブラックなら……夜霧と合わせてナハト、ナハトでいいかな?」


ナハトちゃん! いいですね! よろしくです! ナハトちゃん、仲良くしてくださいです。

夜霧ちゃんも、よろしくなのですよ




■カナンの場合


龍ちゃん、あのね、私も行ったの、大陸に。

でもカナエ様ったらすぐお帰りになってしまったの。

でもでも、私はずっと龍ちゃんのこと探したの。

いっぱい探したのよ。

ウチの実家に頼んで飛竜も沢山用意したわ。

それから龍ちゃん、草食竜のステーキ好きでしょ?

大体、人気あるのは肉食竜のステーキなのに、龍ちゃん、変わってるな、て。

でも、そんなとこが好き! 大好き!

私のことも好き? ほんと!? 嬉しい!

それで、それで、龍ちゃん、食べれるようにね、用意してあるから今日はいっぱい食べてね、残しちゃダメよ。

ほら、あ~んして、っふふ可愛いわ、龍ちゃん。

私ね、私ね、ずっと会いたかったのよ、会いたくて、寂しくてたまんなかったわ。

龍ちゃんも、そうでしょ?ね、ね、私に会えなくて寂しかった?

ね、ねぇってば……龍ちゃ~ん、聞いてる?

もう、そんな聞いてないフリする龍ちゃんも可愛い! 可愛いすぎなんじゃないの?


ふふ、そんな焦らしちゃって、困った人ね。

焦らすなんて大人のテクニックだよぉ~。


もぅ~、りゅ~ちゃ~ん。


今日はね、いつぱい龍ちゃんに甘えたいなって。

今日はね、いっぱい龍ちゃんに可愛がって欲しいなって。


ホラホラ、見て見て龍ちゃん、私ね、龍ちゃんに会えないから、お手紙書いたんだよ、ほら、ね。

龍ちゃんが帰ってきたら私の寂しい気持ちとか、会いたい気持ちをね、伝えようかなって。

あと、その日あったこととか?

書きたいこといっぱいあってね、ありすぎちゃって、こんなに厚くなっちゃった。ふふふ全部読んでね!

私のね、気持ち、全部書いちゃった。

でもでも、まだまだ足りない気分!

え? これだけ? まさかでしょ~、私の龍ちゃん大好きはこんなんじゃ、足りないよう~。

後ね、六箱くらいあるかな?

ゴメンね少なくて。




■オカッパ小隊の場合


「聞いてるでござるかぁ~、二の丸殿ぉ~」


「そうだよ、僕らどんだけ、ひどい目にあわせれば気が済むんだい、君は?」


「二の丸様ぁ~、私らそんなに信用ないかなぁ~~~」


オカッパたちには悪いことした。


悪いことしたと思ってる。

なのでこうして、まぁ、飲みの席を設けたわけだ。

いつもの酒癖の悪さが二倍、三倍増しもしょうがねぇ。

付き合ってやるしかねぇ。

俺にはそれしかできねぇ。


「ねぇ~二の丸様ぁ~、あのチビ、あのチビ黒竜、譲ってくださいよぉ~、僕、黒竜、欲しかったんですよね~。あんなん、お貴族様でも飼ってる人そうそういないんですよぉ~、僕にくださいよぉ~」


珍しくクロダが絡んでくる。

コイツも向こうの大陸でずいぶん苦労したらしい。


がっ


「スマンがアイツはゆずってやれないんだ、スマンな」


「そうでござる、二の丸様は今度、ちゃんと闘龍付き合うでござるよぉ~」


「けどな、けどな、二の丸様、おかげ様で四種・長距離大型飛竜も乗れたしな、いやぁ~すごかったな、アレは。私なんかじゃ、一生縁のない竜だからな。御料地で見た、ホラ、あの超竜、あれも、ほんとスゴかったよね! ね! ちゃんと今回のお詫びに来年も連れてってね! 二の丸様!」


コイツらと飲んで、酒樽蔵の酒樽はこの日、ちょうど十樽、消費された。


■龍乃十条レイカの場合


「ふふふ、我が半身、なぜ私を冒険に連れて行かぬ、解せぬ……だがこの漆黒暴双竜が暴れなくて良かった……世界の半分を滅ぼすところだった。恍惚と不安、ふたつ、我にあり。次は共に行こう……ふっ」


とポーズ付けながらそれだけ言って帰っていった。

あれ、暗黒邪竜じゃなかったっけ?


■雷龍・水龍の場合


「龍一くん……」

主様(ぬしさま)……」

「なんだよ、その顔、久しぶりなんだから、なんかこう、感動の再開的なものはないのかい?」

「龍一くんさぁ~、君ね、黒龍と一体……」

「なにがあったか、はまぁ……わかるでありんす」


みず&かみなりコンビが不機嫌だ。

まぁ、原因が夜霧のせいなのは間違いないだろうが。


「その子もそうだけど、君、龍紋、一つ増やして帰ってきたね」

「は?」

主様(ぬしさま)に十個目の龍紋がありんすぇ」

「まじか!?それって、クロの……黒龍のか!?」

「で、ありんす」


なんかスゴイことになってきたな、オイオイ。

しかも、まだ一個も龍紋が使えないってのに。


「あ、そうか三つの贈り物か!」


夜霧・ナハト・龍紋、あの朝クロが言ってた、贈り物三つ、てこれのことだったんだ!

謎は解けた! 的な。


「それとさ! そのクロっての!」

「で、ありんす! ありんす!」


なんだ、なんだ、勢いがあるな二人とも。


「な、なんだよ? クロがどうかしたのか?」

「僕にもね、雷龍じゃなくてさ……その、名前をね、付けて欲しいかなって」

「わっちにも素敵な名を頂きたいでありんすぅ」


ああ、そういいうことか。


「じゃあ、え~と雷龍は……ヒカリ? 水龍は……シズク? で、どうかな?」


……我ながらなんと安直な、怒られるか、な?


「いいね! 龍一くん! 僕、今日からヒカリ! ヒカリだよ! よろしくね!」

「シズク……いい響きでありんす……」


どうやら気にいってもらえたらしい。

けど雷龍・水龍で慣れちゃってるから、今更な気もするが……。

黒竜の場合はバレちゃ困るから、とりあえずの偽名みたいなもんだったし……。


そんな感じで

その晩は二人と静かにお酌してもらって、ヤレヤレて思って二の丸に帰ったんだがな。

次の日、そのお社を管理してる巫女さんが二人、二の丸に来てさ、それぞれ赤ん坊抱いてるわけよ。


「その……朝、来たら雷龍神社のお社で泣いていたんです」

「こちらも、水龍神社のお社にいました……」


ちょっと神様たち、自由すぎやしませんかね?

はい、帰ってきて早々、一気に五人の子持ちにジョブチェンです。

すぐに追加で一人増えるがな。

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