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異世界行ったら龍姫が俺の嫁!?  作者: じぐざぐ
第壱部 俺と魔大陸
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第48話 尋問

龍一が失踪し、一週間後の龍ノ宮城



「龍一くんはね、今ガンドウ・ロゥワ大陸、君たちが魔大陸って呼んでるとこにいるみたい」

「魔大陸、ですか」


レイラとレイリは龍一失踪の報を聞き、いつまでたっても見つからない現状に痺れ、雷龍の神社に来ていた。

龍一がいないと水龍も雷龍も姿を見せないがこの時はなんの気まぐれか目の前に現れてくれた。

神様の彼女も彼女なりに心配してるらしい。


「そうなんだ。そこにいるっぽいね」

「では、なにとぞ、っ彼をお救い下さい」

「ごめんね、それはできないんだ」

「なぜですか! 雷龍様も兄さまのことを、兄さまのお嫁さんでしょう!?」

「あそこの大陸はね、黒竜の支配地だから……僕らは、ホラ、お互い不可侵だから……」

「そんな……」

「だから、あの大陸にいることはわかるんだけど細かい場所とかもわからないし……ごめんね」


雷龍のお社から出ると他の側室たちが待ち構えていた。


代表してカナエがレイラに質問を発する。


「如何でしたでしょうか?」

「二の丸様は魔大陸にいることが、判明しました」

「!」

「そんなっ!」

「まさかなのですよ!」


それぞれが驚きの表情をもってレイラの言葉を聞く。


現在、捜索隊は龍ノ宮市を中心に周辺地域を捜索中だ。

しかし犯人はシャルル・プルーンだという以外なにも手掛かりはなかった。

建物に入ったきり、龍一とサキがいつまでたっても出てこない状況を不審に感じた御者の知らせを受けて救援隊が建物に突入したときにはきれいさっぱりもぬけの殻だった。



「今、展開している捜索隊は全て引き上げさせます。新しく魔大陸遠征する捜索隊を編成させましょう」

レイラが宣言する。



◇◇◇



「サキ、まて」


鳥頭に掌底を打ち込む瞬間、俺はサキにストップをかけた。

鳥頭の鼻先数センチの距離でサキの手が止まり、鳥頭の毛や服やらが風圧で後ろになびく。

この手の集団で最後に残ったのはその集団の一番の強者か一番の雑魚だ。

どちらかが残るかはその集団の性格にもよる。

俺はコレをヤンキーマンガで学んでいた。


そして俺はコイツは雑魚だと判断した。

雑魚だと扱いが簡単そうだ。


「ソイツをコッチへつれてこい」


サキは鳥頭の頭をムンズっと鷲掴みにし、連れてきた。


「いてててててて」


俺の前に鳥頭の顔を突き出したところで後ろから


「きゃ、……これは……」


と後ろから声がした。

隠れてた猫少女が出てきたみたいだ。

振り向くとこの血まみれの惨状を見て、怯えている。

無理もない。

俺も何度かこの手の集団惨殺やら撲殺を見てきてても慣れないが、今はとにかく味方も少なく、自分達でなんとかしなくちゃならない。

血だまりに怯えてる暇はないのだ。

その為に現状確認をする。


「ちきしょー! はなせ!!」


わめいている鳥頭に俺は話しかける。


「おい」

「なんだーてめぇ! 殺すぞ!」


と鳥頭がわめいたところでサキが鷲掴みにしてる手に力を入れたのであろう、鳥頭が目を大きく見開いて盛大な悲鳴をあげる。


「あぁぁぁぁぁぁ、いっぃぃぃぃぃぃ、た……いったあたたたたたぁぁあぁぁぁ!!」


サキが鳥頭に自分の顔を近づけドスを利かす。


「おい、次、我が(あるじ)にナメた口きいたら、お前の頭に五つの穴をあける。わかったか」


鳥頭は涙目で小さく何度も頷き、肯定の意思を、服従の意思を示す。

それを確認し、俺の前にもう一度、鳥頭の顔を突き出す。


「口はきけるか?」

「……ああ」


サキがグッとまた力を入れたのであろう鳥頭がわめく。


「ぎっ、あぁぁぁぁぁぁ、、、ふぅ……」

「口はきけるか?」

「き、きけます」


だいぶ従順になってきた。

しかしサキは慣れてるな、こういうの。


「名前は?」

「……ガンガーだ、です」

「ここにはお前の他にあと何人いる?」

「ここにいるので、全部だ。あとは主のヴァンパイアだけだ、です」


ならば追手に警戒しながら逃亡するより、こちらがヤツを始末してしまった方がいいだろう。


「ところでここはどこだ?」


こいつらが話してるのはニホン語だ。おれと会話できるからな。

ならば龍帝国のどこかだろうか?


「ここは魔大陸のバンフ・ラン、て国らしい、です」

「らしい? お前はここの者じゃないのか?」

「冗談じゃない! 俺は、俺たちは龍帝国からここまで連れて来られたんだ!」

「ん~どういうことだ?」

「俺は、借金のかたにハメられた。まぁ他の連中も似たり寄ったりだな」

「あ、あの私も、帝国の山で暮らしてたんですが……ここの狼につかまって……」


猫少女も参戦してきた。


なるほどな~。なんとなく見えてきたな。

シャルルは俺とサキを捕獲したことで金の卵が出来たつもりなのだろう。

俺たちが生きてる限り、商売には困らない。

一ヶ月、龍人の血10mlなんてチンケな商売に思えてしまうだろうな。

俺たちがいたら取り放題だからな。

自分の故郷に連れて来てしまえば、ほとんど交流のない龍帝国もおいそれと手はだせないだろうし。

そしてスネに傷持ちを配下にしとけばこの大陸で好き勝手できないだろうしな。


……おいおい牢屋から出たけど結構まだまだ大変じゃないのか、コレ?


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