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異世界行ったら龍姫が俺の嫁!?  作者: じぐざぐ
第弐部 海へ
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第105話 乙姫の実践

「あ、あの……大丈夫、ですか?」


イスに座ったまま放心する俺にあんこう娘の一人が聞いてくる。

どうでもいいがこいつら無駄に可愛いな。


「元気を出してください人間どの! 何を言われたか知りませんがきっと大丈夫ですよ!」

「人間、気をしっかり持て」


他のあんこう達もいい加減な励ましをしてくる。


「あ~、ありがとう気にしてくれて……すまないが酒があれば持ってきてくれないか?」

「え~、何言ってるの! 人間さん! お酒なんてあるわけないじゃん!」

「鮭だったら北の海にいるぞ」

「あらあらぁ~、そう言えばこないだ行った、ホラ、人間の沈没船になにやらガラスの入れ物に入った飲み物がありましたわねぇ~」

「ここから近いですよ! 自分行ってきましょうか?」

「あわわ、アキさんだけじゃ大変だよ、皆で行こう!」

「隊長どの……」


そんな寸劇がありつつ、あんこう娘達はパタパタと去って行った。


「ふぅ……」

「ため息が深いねぇ~。そんなにうなだれちゃって、とても不幸に見えるよ、龍一君」


腰掛けてたテーブルの対面から声がする。

また新顔かよ、もう勘弁してくれ。


「おやおや、無視かい? いいのかい? 私はね、君を助けにきたのさ。困ってるんだろ?」


俺はその言葉に顔を上げる気になった。

正面に座っていたのは、なんかふわふわした女性だった。

なんと言うか、体は布を巻いただけのような、ギリシャ神話にでも出てくるような姿だがその布の端や髪の毛がフワフワと漂っている。

そんな女性が微笑みながら俺を見ている。


「海龍もね、今更序列なんか戻してどうするつもりなんだろうねぇ。もうどうにもならないのにさ」

「あの……あなたは……?」

「私かい? 私は天龍。君の味方だよ」


そう言うと天龍はふっと消えて俺の横に現れ、体を密着させる。


「ふふふ、龍一君、僕はね、なんでも知っている。君が抱いた女の数。君の子供たち、そして君がこの世界に現れた時も」

「そう、なんですか?」

「そうだよぅ~、ほら、良く言うだろ? お天道様はなんでもお見通し、てね」

「それで、俺を助けてくれるって……船に戻してくれるんですか?」

「いや、それはちょっと出来ないんだ。ここだと海龍の力も強くてね」

「そうなんですか……」


がっかりだよ!


「はは、まぁ、そんな顔しないで、ね? ここだから私も来れたんだ。海の底でやられてたら君の元へ来れなかったからねぇ~」

「はぁ……そうなんですね……ところで、もうどうにもならないって、どういう……」

「ああ、どうせ、ね、いずれ皆滅びちゃうんだ。龍神が何をしようとね」

「ええ!?」

「我々龍神は、この星が滅びるまで存在する。星が滅びたらまたどこかの星で生み出される、というのを繰り返されるんだけど、私はね、人間が現れたパターンの方がね、見てて面白いから好きなんだよ」

「はぁ……?」

「考えても見てごらん? 星なんて生まれたその瞬間から滅びるのが決まっているのさ。今この瞬間も滅びのカウントダウンは進んでるんだよ?」

「いや、ちょっとそれは壮大すぎ、というか……」

「今回は生物のいる星だったから良かったけど、生物のいない星の管理なんてね、そ~りゃあ~退屈だよ? 自分の存在意義とか考えちゃうくらいにね」

「はぁ……」

「だからね、君も何も考えずに今の生を精一杯謳歌しな。それが正解だよ。大体序列変更なんて二億年も前の話だよ? 今更過ぎるよね」

「では、どうすれば……」


「あ、あの! これがお酒でしょうか!?」


その時、さっきのあんこう娘達が帰ってきた。

なにやら五人で木箱を抱えてやってきた。

その瞬間、天龍はすぅ~と消えていった。

(また、後で会おう)

俺の頭にそんな天龍の声が響いた。


「あ、ああ、有難う」


俺はよろよろと立ち上がり、中身を確認してみる。



◇◇◇



人間はそのままあんこう娘の持ってきたぶどう酒をしこたま飲み、酔いつぶれてしまい、テーブル脇の砂浜らしきところでゴロ寝してしまった。

あんこう娘達も、もう私達いいよね、と解散しているらしい。

その、人間しかいなくなった小島に海から現れた者がいる。


全裸の女だ。


身分が高いのか、頭に飾りを付け、首からもジャラジャラとしたものをぶら下げ、腕や脚にも宝飾を付けている。

海から上半身を出し、しばらく龍一を観察していて、全然動かないと見るやそのまま海より上がり、無防備に人間に近づく。


「あ、あの~、乙姫様?」

「なんだ、まだ一人残っていたのか」

「は、はい、人間さんが寝てしまったので……他の子達は帰して、一応私だけ残ってました。寝てしまってのでどうしようかと……」

「ではこの者の着ている物を脱がせよ」

「あ、は、はい」


あんこう娘は言われた通りに人間の服を丁寧に剥ぎ取る。


「これで……よろしいでしょうか?」

「うむ」

「どうなさるんですか?」

「うむ、交尾をしようと思う」

「はぁ……卵を産むんですか?」

「いや、そういうわけではない。どれが生殖器だ? これか?」

「多分、その股間のぷよぷよしたのじゃないかな? 私達の交尾は小さいオスがくっつくだけだから人間の交尾は良くわかりません」

「うむ、ならば下がっておれ」

「は、はい!」


言われてあんこう娘は後ろに下がる。


乙姫は交尾がしたかった。

周りの人魚が良く話している。

人魚はメスしかいないので人間のオスをどうにか誘惑して交尾する。

そうして繁殖するのだが繁殖以外の目的で交尾する者も多い。

すなわち快楽だ。

乙姫に交尾の話をする時の顔は今まで見たこともないような顔を赤らめて恍惚としている。


そんなに気持ちの良いものなのか?


興味を示した乙姫は人魚にそそのかされて自分の股間に手をやり、手淫というものをしてみた。

それは得も言われぬ気持ち良さで思わず没頭してしまい、何度も絶頂を迎えた。

一度覚えてしまった快楽はやめることができない。

それからも日課のように自慰を続けた。

しかし、だんだん刺激が落ちてきた。

確かに気持ちいいが、自慰した後はなんとも言えない気持ちになる。

あの、人魚が恍惚とした表情で語る交尾がしてみたい。

皆口を揃えて自慰とは比較にならないと言う。

教えてもらって始めた自慰は気持ち良かった。

一応やり方は一通り聞いている。


「けどねぇ~乙姫様は、ほら、相手の人がいないから」


最後にはそんなことを言われて歯がゆい思いをしていたが今回、なんと人間のオスが目の前にいる。

しかも相手は意識もない。

こんな機会はもう二度と来ないかもしれない。


「裸に剥いたぞ、これでいいのか?」


乙姫が海に向かって問いかける。

すると海からやはり二人の全裸の美女が現れた。


「なによ、酒くさいわね。ベロベロじゃない」

「大丈夫、大丈夫、人間のオスの生殖器なんて、こうして、ホラ、刺激を与えれば」

「ほほぉ~」

「ほほぉ~、じゃないわよ、ほらほら、乙姫様がやるのよ」

「う、うむ。こ、こうか?」

「そうそう、もっと……ああ、乱暴にしちゃだめ、そう……やさしくね……上手ですよ……」



◇◇◇



気が付いたら全裸だった。

ここ……どこだっけ?


ピンクの空……ああ、まだ空と陸の狭間か……


ああ、そうだ、あんこう娘達の運んでくれたぶどう酒的なものをずいぶん飲んだ気がする。

上体を起こす。

やはりピンクの海が広がる。

不思議な光景だ。

そしてなぜか全裸の女が三人も側に転がっている。

なんか、すごく、臭い。

事後の匂いがする。


「あの、目が覚めましたか?」


あんこう娘だ。


「こいつらはなんだ?」

「乙姫様と人魚のお姉さん達です」

「なんで俺とこいつらは全裸なんだ?」

「私達はいつも裸ですよ?」

「……う~ん、質問を変えよう。こいつらはなんでここにいるんだ?」

「それは……交尾をしに来た、とおっしゃってました」

「誰と?」

「人間さんと、です」

「俺と?」

「はい。人間の交尾ってあんなに腰を振るんですね。興味深かったです。初めて見ました!」


……頭を抱えたくなる。


「……誰が?」

「はい?」

「……誰が腰を振っていた?」


多分俺が酔いつぶれて寝っ転がってるうちにやられたに違いない。

そうだと言ってくれ……。


「え~と、皆さんですね。最初代わる代わる人間さんにまたがってましたけど、途中で人間さんも起きて前から後ろからすごく腰を振ってましたよ?」


「……え~……」


「このやろ~! とか、ここがいいのか~! とか、なんか叫んでましたね」

「わかった、わかった、もういい……」

「また、今度見せて下さい! 面白かったです!」

「するか!」

「はわわ~」


なんということだ……勘弁してくれ……


寝転がってる連中を見てみると確かに一人だけ裸にゴチャゴチャ飾りがついてるのがいる。

他の二人は下半身が魚状になっている。

その飾り付きの女をよくよく見てみると人型になった海龍に似てなくもない。

乙姫の顔は良く見てなかったしな。

だらしなく大口を開けて涎を垂らしながら大の字で寝てやがる。


幸せそうな顔しやがって!

コノヤロー!! やってることはレイプじゃねぇか!


俺は右手をのんびり寝てる奴らに向ける。

そして怒りに任せてありったけの声で叫んだ。


「起きろぉぉぉぉぉぉぉ~~!!!」


自分でもびっくりするくらいの量が彼女達に向かってほとばしった。

今回はちょっとお下品なお話です

……いつもか

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