第23話 デッドギフト
セイジンはぼんやりとした意識で何かと受け答えをしていた。
「治療シークエんんす開始しまs。あなたは蘇生を受けました。」
「蘇生サービスに加えて、改造サービスもバンドルされています。」
「受けますか?はい、NO。了解しました。続行ですね。」
セイジンは何かを言われるたびに、自分の意見を伝えようとするが全く聞き入れられる気配はない。
「改造手術は今から説明する全てが受けられます。どの部位を改造するかを伝えて?」
ぼんやりした意識ながらも、事態を把握する。おそらくだが、ギガントタンク戦で自分は死んだのだろう。
ニコはどうなっただろうか?
羅列される改造手術の部位、改造を受けて得られるもの、失うものが脳内にイメージとして流し込まれる。
「ggれっgっh人格に影響が出ますよ。」
セイジンは迷わずに脊椎の改造を選択した。
「では手術をゴーします。まず、あなたの記憶は一部分が損傷sms。そして、GOODjob。庇い尽くす脊椎の移植gk了smした。」
セイジンはぼんやりとした意識の中で、手術が始まった。ブギーマンの声が頭の中に響き続ける。
「あなたは、あなたの記憶の全てをtりもどsまst。記憶の一部分が破損してms。」
「あなたは、あなたの人格を取り戻せません。さよなら、ようこそ。」
セイジンの目の前には、あの時戦った巨大な人型戦車が蘇った。
今度こそ、オレ達はあいつに勝つ。そのためには、戦車砲だろうがなんだろうが、ニコを守り切って見せる。
「ギッガーーーーン!!」
その瞬間、セイジンの頭にノイズが走った。
「うわあああ!頭が痛い!!割れる!」
突然の出来事にパニックに陥るセイジンだったが、それは一瞬のことだったようですぐに痛みは引いた。
しかし、それと同時にセイジンの心の奥底にあるなにか大切なものを喪ったような喪失感を覚えた。
セイジンは自分の心の中から、あったはずの何かを思い出せないでいた。
「そういや、ここはどこだ?」
あたりを見渡すと、ニコとアランがいた。そして、ダンジョンに潜るスタート地点に全員がいた。それはつまりーーー。
「全滅しちゃったんッスね。ワラヒたち。」
ニコは少し寂しげに言った。アランも下を向いて黙っている。
「くそ、あの火力はどうすりゃ良いんだよ!」
セイジンは怒りを我慢せずに叫んだ。
「おい、二人とも。俺はもう1回は死んだことがある。今回で2回目だ。その意味がわかるか?」
アランが顔を上げて言う。
セイジンが苛立ちを隠しもせずにアランに詰め寄る。
「まさかアラン、またダンジョンに行く気なのか!?」
「当たり前だろ。こんなところで諦められるか。」
「ギガントタンクの火力に手も足も出なかったじゃないか!」
「次も手も足も出ないかは、この後わかる。幸い、回復関係は半分くらい残数がある。時間が経てば、それも回復する。」
「ちょっと待つッス。死んだ回数の話は何ッスか?それに、2回目の死亡ってどういうことッス?」
ニコは疑問をぶつけた。
「あぁ、俺は以前のチームで一度死んで生き返ったんだ。だから、実質2度目の死を味わったわけだよ。それでここからの話が重要だ。お前たち、デッドギフトは何を受け取ったんだ?」
セイジンとニコはお互いの顔を見た後、同時に答えた。
声が被ってしまい、お互いに譲り合いが続いたが、結局セイジンから先に話すことになった。
セイジンは自分のデッドギフトについて語り出した。
「俺のデッドギフトは、脊椎部分に移植されたみたいだ。庇い尽くす脊椎ってアナウンスがあった。」
なるほど、とアランはうなづき答えた。
「庇い尽くす脊椎か。お前らしいな、セイジン。ニコは何を受け取ったんだ?」
ニコは少し気後れしながら、アランに喋った。
「ワラヒは魂喰らいの右腕ッス。ほら、これで間違いないッスね?」
そう言って、ニコは右腕を掲げた。その右腕にはびっしりと何かの言語の呪文が書き込まれている。所々に、赤く光る石が埋め込まれていて、どこか生物的な雰囲気を醸し出している。
「それもまた、ニコらしいな。…セイジンが防御用に、ニコが攻撃兼回復のデッドギフトか。」
「一体何の話なんだアラン!」
セイジンはアランに珍しく苛立ちを感じながら質問した。
セイジンは、このチームのリーダーは自分だという自負があったが、アランほどの経験は積んでいない。ギガントタンクの事だって、オフィスで仕入れた情報以上のことは知らなかった。今のセイジンは自分の知らない情報が多すぎることに苛立っている。
セイジンは、あの時の戦いを思い出していた。
ニコのデッドギフトは何の力があるんだろうか。アランは攻撃兼回復と言っていたが、それだけではギガントタンクを倒すことは難しく感じる。あの時、自分はどうすれば勝てたか? 考えれば考える程、わからない。
その時だった。アランがセイジンとニコに語りかけた。
「俺たちに足らない部分は、それぞれが受け取ったギフトが補ってる。。次は勝てる。セイジンの受け取ったギフトは受けるダメージを著しく軽減する筈だ。ニコの受け取ったギフトはダメージ強化と、ダメージを与えると自分の負傷を回復する効果を持っている。」
アランは2人のデッドギフトについて知っていたようで、説明を更に続けていく。
「ニコが通用しなかった攻撃が今度は通用し、受け止められなかった攻撃をセイジンが食い止められる。どちらにせよ、この入り口はこのエリアのボスを倒さないと開かない。通路の関係でエリアボスにたどり着く前に、フロアボスのギガントタンクと当たるようになっちまってるからな。遭難者として端末から発信すれば、救出チームが来て助けてくれるかも知れんがな。どうする?」
少し挑発気味にアランは、セイジンへ語った。
「オレたちの状況はよくわかったさ。でも、どうやって勝つんだ?」
手も足も出なかった戦いを思い返して、セイジンは尋ねた。
「チームワークだな、残りは。」
「チームワーク?」
「そうだ。ニコは攻撃役として、セイジンはその身を呈して、仲間を守る盾の役割だ。そして、俺はチームの癒し手として支える。これを守れるなら勝てる。」
その言葉に疑問が湧いたセイジンがアランに突っかかる。
「それで勝てるか?さっきと同じじゃないか。」
「さっきとは違うさ。ニコもセイジンも言っちゃ悪いが、ギガントタンク相手に役割を全うできる実力じゃなかった。だが、今は違う。盾がその役割を全うできる実力を得た。攻撃の剣、じゃなく槌か。それが、相手にダメージをハッキリと与えられる。これは大きく違うぞ。さっきまでは、そのレベルに達してなかったんだ。俺も、最後の手段だが別に回復の能力を手に入れたしな。さっきの戦いとは大きな違いが出る筈だ。」
ニコとセイジンはデッドギフトを手に入れたものの、それがどれほどのものか把握してないのもありアランの言うことが半信半疑の状態であった。しかし、その後もアランの熱心なススメを聞いて、2人とも覚悟を決めた。
「わかったよ、やってみるしかないな。」
「そうッスね。やれるだけやってやるッス!」
こうして、セイジンたちは2度目のダンジョンアタックを始めた。
ダンジョンの中は照明に照らされていて、要所は明るくなっているが光が当たらない場所は暗く、どこに何が潜んでいるかわからない。
その中を、3人は進んでいく。
デッドギフトの説明を受けたセイジンだったが、気になっている所疑問をアランにぶつける。
「そういえば、アランは1回目と2回目で何のデッドギフトを受け取ったんだ?前のチームで全滅してるってことは、少なくとも2つ持ってるはずだろう?」
「ご明察だな、セイジン。俺は、アーマースキンと救済の左腕だ。」
アランは左腕と装甲服を少しずらして肌を見せる。その肌は幾何学模様が刻まれた金属質の輝きを見せた。アランが自分の顔をタップすると、顔も同様の金属のような皮膚へと変じた。
興味が湧いたようで、ニコもアランに話しかける。
「へぇ、アランはどんなのッスか?」
「俺の場合、回復と防御だな。救済の左手は、届く範囲にいてくれれば、どんなダメージでも回復する。代償として、オレが負傷するがな。あとは、何発か大きいのをもらっても、アーマースキンが軽減してくれる。セイジンと違って、誰かをこれで守ることはできん。」
アランの話を聞き、セイジンはふむ、とうなづいてニコに話す。
「オレたちのチームはアランの支援ありきで動けるようになっているからな。つまり、アランが戦闘不能になったら終わりってことだ。気合い入れて守らないといけないわけだ。」
「まぁ、そういうことだ。オレが生きてる間なら、たとえ臨死体験を迎えてる状態だろうが、手足の一本くらいなら千切れていても直すし、蘇生処置ができる。さっきのギガントタンク戦でオレが早い段階でくたばったのは不味かったな。あれはオレも失敗だった。足掻いても無理だと考えてしまったからな。」
アランが少しバツが悪そうに言っていたが、セイジンはその判断は仕方ないと思った。今回に限っては、回復リソースをあそこで無駄打ちするよりも、次に回した方が最善策だろうと理解していた。
「ワラヒと一緒にアランも守りながらだと、お兄さん大変そうッスね。」
「他人事だと思って、全く…。」
ニコは素直な感想を言った。バーサーカーとしては、できる限り最短で相手を壊す以外の選択肢が取れない。なので、セイジンの苦労も他人事のような感想になってしまう。
その後も、どんな風に戦いを進めるかなどを打ち合わせしながら、奥へと進んでいった。
しばらくすると、通路の先に明るい場所が見えてきた。
再び、工場エリアに足を踏み入れた。この先にギガントタンクがいるはずだ。アランが二人に声をかけた。
「よし、いくか!まずは、オレは後衛に陣取る。セイジンとニコ、任せたぞ!」
「了解!」
「行くッス!」
セイジンとニコは、勢いよく飛び出した。鉄の床や壁に前回の戦いの後が生々しく残っている。
ギガントタンクは先の戦いで負った傷もそのままに、待っていたかのようにセイジン達に向き直った。今回は最初から戦車モードでいる。セイジンはフォースシールドを構え、ニコはハンマーを地面に打ち付けた。ガキンという音が響き渡る。
「…今度こそ、ガラクタへと変えてやる。」
セイジンはそうつぶやくと同時に走り出した。宙に浮かせた魔導書を開き、支援魔術をニコへ、防御魔術は自分にかけていく。
ギガントタンクはセイジンに向かって砲塔を回転させた。
セイジンは盾を前に構えながら走るスピードを上げた。
ギガントタンクの強烈な威力を持つ砲塔が回りながらセイジンに狙いを定めていく。
セイジンは気にせず、まっすぐに前を見て走った。ギガントタンクの照準が定まり、セイジンへ発射された。
ドゴォン!! セイジンに砲弾が直撃した。
しかし、砲弾はセイジンの背後、脊椎から伸びる白い12対の輝きに威力を弱められ、宙に浮いたフォースシールドで受け止められていた。
「これがデッドギフトか。なるほど、アランが言ってた通りに『足りなかった』んだな、オレたち。」
セイジンは、デッドギフトの衝撃軽減能力の凄さを実感していた。デッドギフト無しでは確実にダメージを受けていたところだが、フォースシールドのエネルギー残量が半分と少し減少させた程度でサイシールドにもダメージは入っていない。
一方、ギガントタンクの方はセイジンが無事なことに内部判定がエラーを繰り返していた。ダンジョンの中で受け取ったデッドギフトだが、ギガントタンクのデータには登録されていない力だったようだ。
砲弾をセイジンが防いでくれたおかげで、ニコは無傷のままにギガントタンクの目の前まで到着していた。ハンマーで地面を叩き、その反動でギガントタンクの胸部に辿り着く。
「クォオオオオオォー!!」
ニコはタイタンハンマーを振り上げ、力いっぱい振り下ろした。
魔術による支援を受け、青い光の筋と赤い炎を点しながらニコの攻撃は装甲で覆われていない部分、戦車のエンジン部分に叩き込まれた。
しかし、完全な破壊には到底いたらない。エンジン部分の外装をいくつか破壊したにとどまった。
セイジンがそれを見ながら愚痴った。
「やっぱり硬いな。ウチのチームで1番の火力担当がこれじゃあな。」
「いや、そうでもないぜ。ニコ嬢ちゃん右腕の使い方がわかってねぇっぽいな。」
「そんな話あるか!?ニコ、次は右腕を使うんだぞ!!デッドギフト忘れてんなよ!!」
セイジンは叫んだ。
叫びが届いたのか、狂戦士は追撃を行った。右腕が赤く脈動するように光る。ニコの異能の力、死の贈り物、支援魔術「魔刃」が合わさり、エンジン部分をハンマーが粉砕した。
しかし、ギガントタンクは動きを止めない。多少、動きが緩慢になったかもしれないが、照準を合わせようと再び動き出した。まだ、別の動力源でも持っているようで動けるようだ。
その光景を見て、セイジンはぼやいた。
「さすがに、これで終わるとは思っていなかったけれどな。」
セイジンは次の攻撃にそなえてニコへとシールドを貼ろうとした。
その時、アランの声が聞こえてきた。
「セイジン、初手だけお嬢ちゃんを防御するのをやめてみろ。狂戦士は血を流せば流すほどに強力になる。非情だが、作戦と割り切ってくれ。」
「そうか、了解した。1発だけだからな!」
セイジンは、アランの指示通りニコへのシールドを解除し、敵の攻撃に備えた。
ギガントタンクは、次の獲物を見つけたと言わんばかりにセイジンに狙いを定めた。砲塔が回転し、セイジンに向かって発射された。
「賢い奴だな!こっちの策を知ってるのかよっ!?」
セイジンのフォースシールドに砲弾がぶつかる直前で角度をずらし、砲弾の着弾の威力をそらした。セイジンは後方に流れ弾となった砲弾が飛んでいくのを肌で感じながらぼやく。
「こんなこと『サテライトウェポン』で操作ができるからやれる芸等だな。まともにやったら、オレの腕が耐えられない。」
こちらが防いでる間に、ガトリングガンの掃射がニコを襲う。
「しまった、こんなことならニコにも『竜鱗』をかけておくべきだった」
セイジンはニコに防御用魔術をかけていなかったことを悔やみながらもポジションを最適な位置に移動する。
ニコはガトリングガンで受けたダメージを即座にアランに回復してもらい、今度は頭部へ向かって攻撃をしかけていた。頭部には近すぎて自衛手段がないだろうと思っていたセイジンだが、右腕だけをロボットモードに戻し、ニコへとガトリングガンを連射していく。
「さすがテック兵器。そのくらいは想定済みか。」
アランがぼやいたのを端末が拾って送信してきた。それにセイジンが返す。
「どうする、アラン。このままだと前と同じことになりそうだが。」
「大丈夫だろう、落ち着いて戦況を見てみろ。」
先ほど破壊したエンジン部以外にも、頭部のセンサー破損に肩部の駆動系の破損。砲塔部の回転部分の破損と、ニコは着実にダメージを与えていた。
なるほど、前回とは話が違う。ここは、セイジンがニコの被弾を抑えれば勝てる見込みが見えてきていた。
「なるほど、オレはチームを過小評価していたんだな。アランはデッドギフトの能力を把握していたから判断ができていたってことか。」
セイジンは、アランのアドバイスに感謝しつつ自分も戦車の上に飛び乗った。
ギガントタンクは苦し紛れに両手を伸ばしてガトリングガンをニコにクロスファイアさせて撃ってきた。さすがに回避することができなかったが、セイジンが脊椎から伸びる光を再発光させて全ての弾丸を受け切った。
「クォオォー!!」
狂戦士は吠えた。
そして、おおきく振りかぶりその一撃を胸部に叩き込んだ。
ニコはとにかくダメージを与えることだけを考えていた。狂戦士になっていても、攻撃対象は自分で選ぶことができる。最短で終わらせるためには、相手の弱点を叩くと決めていた。その為にエンジン部を叩いたが、それでは動きが止められなかった。
それならばと、次の手として頭部を殴れば最低でも狙いがつけられなくなるかと殴り潰した。それがだめなら、次、次と破壊してまわり、残ったのは胸部のみとなった。右手と左手のガトリング以外は砲塔が回らないように破壊するなどして無力化している。
ニコはいくつもの箇所を叩き潰しながら、右腕の赤い輝きを不思議に思っていた。この右腕が輝いてから、ハンマーの振り下ろす衝撃が凄まじいことになっていた。以前は、何回も殴ってひしゃげさせたギガントタンクの装甲が1回で陥没させるほどの威力を持っていた。ニコはこれならセイジンが疲れ果てる前に、アランの回復が途切れてしまう前に叩き潰せると感じていた。
さらに、強烈な打撃を加えた後に、自分の負傷が回復していくのを感じる。右腕が相手からエネルギーのようなものを吸い取り、自分に移しているようだった。
それでも回復が足りないほどに何発も弾丸や砲撃を受けたがその度にアランから回復され、被弾する前にセイジンがその身を挺して守ってくれていた。
残るポイントは強固な装甲で守られていたから故に外していた胸部のみになっていた。
ここを潰して、終わりにする!その想いをハンマーに乗せて振りかぶった。
ニコが数回ハンマーを振り、ギガントタンクの胸部装甲が破壊されて内部の機械が見えている。そこに、ニコの渾身の一撃が振り下ろされる。
その時、ハッと気づいたセイジンが叫んだ。
「ニコ!!離れろ!!」
しかし、もう遅かった。
狂戦士は、既にハンマーを振り下ろしてしまっていた。
ニコは内部から放出するエネルギーをまともに受け、胸を大きく焼け爛れさせる。ジッジュジュウゥゥという音がニコの胸元から聞こえるようだった。
しかし、振り下ろしたハンマーを握る右腕がそのエネルギーを回復に変換していく。回復がダメージを上回り、ニコの胸元は元通りに戻っていく。
これで最後と言わんばかりに、大きく振り上げたハンマーを胸部の様々な部品が詰め込まれた部分に叩きつけられた。ギガントタンクの最後の抵抗が終わり、ここに2層のフロアボス討伐が終了した。
「よくやったぞ、お嬢ちゃん!」
アランはそう言いながら、ニコにエイドキットを頭からかけていく。治癒のためにとはいえ、何かの罰ゲームのようにもみえた。セイジンは、そんなアランの行動に呆気に取られていたが、すぐに気を取り直した。
「お疲れ様だな、ニコ。」
セイジンはニコを撫でてやり、ねぎらいの言葉をかけた。
ニコは嬉しそうな笑顔を浮かべて、セイジンに何度もうなづいた。
アランはその様子に苦笑いしながら、言った。
「ほら、次は3層だぞ。ようやくお前さんたちも、俺と同じラインに立ってくれたな。まずは解体して、ジョブチェンジのための素材を集めるぞ。」
そして、解体の結果必要素材は十分に集まったが、最も価値があるものとして解体できたのは…。
「また、これか…。」
ギガントキャノン、基本取引額40CPの戦車砲。ヴィークルに乗らない一向には無縁の代物だった。




