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創作者の実験記  作者: 天宮さざね
3/3

No.3

「ふむ、これが地上か。ふふふふっ、はっはっはっはっはー。いい、実に気持ちがいい。薄暗い空気より晴れた大地、大地を照らす太陽っ‼︎さらにこの涼しき風だ。これを普段から感じている人間がっっっ、とてもとてもとてもっっ腹立たしい。ふー、ここにくるまでに何人か殺したが、最悪だ。殺しすぎてしまったようだ。なんと貧弱な、ここにきてもまた人が死んでいる。」


そう、ジャグラスが地上に着いたと同時に、迷宮の入り口という小さな出口から多大な風が衝撃波となって街中を半壊にさせたのだ。当然街が半壊すれば人が死ぬ。その貧弱さにジャグラスは喜ぶでもなく、とにかく悲しんでいるのだ。自分は何もしていないのに勝手に死んでいく。そう自分が攻撃をしたという感覚がしないからである。


同時刻、

病室

「<大蛇の迷宮>から一人の男が現れて人が死んでいますっっっ。」


「は、早く冒険者を呼べっ!それとスラムでもなんでもいい、とにかく自分自身に力があると思っている奴を向かわせろっっ。それと今後一切住民に危害を当てるなっっ、避難させろっ」


「わ、私も行きますっ。リフレインとガンツの分の仕返しをしたいんです。」


必死に頼むシルビア。


その姿を見た冒険者マスターは首を縦に振るのであった。


________________________________________


「おいっ、嘘だろ。聞いてねーよなんで攻撃が入らねーーんだよ。」


そう、力自慢の奴らはジャグラスを一方的攻撃していたが、かすり傷ひとつ付けれなかった。


「もう、終わりか?全く痛くもねーぞ。どうだった?一歩的に攻撃させられた気分は?そうそう味わえることはねーぞ。もう来ないっていうんならこれで終わらせてやる。スキル<殲滅法>天照(アマテラス)。」


たった一言。それだけで冒険者たちは死んだ。


賑やかだった町は、赤く、そして黒く焦げた場所もあり、そして血の海になり、男一人だけが立っている状態になってしまった。


「おめでとうございます。あなたはミッションをオールクリアしました。これからデータを自動でダウンロードします。ダウンロードが終わり次第、次の世界に行ってみましょう。合言葉は[earth of end]です。」


「ここにはもう用がない、行くか。[ear「待ちなさい」うん?貴様は確か迷宮で俺から逃げたやつか。」


「そうよ。一度は逃げた。でもつぎh」


「どうした?漏らしているではないか?もしかして殺気に耐えられなかったのか?それともこの殺気から死ぬ想像でもしたか?面白い、お前に少し興味を持った。ついてこい。俺の世界を見せてやる。」


シルビアに対し猛烈な殺気を向けていたジャグラスだが、心底興味を持ったようについてこいまでと言った。そのことにシルビアは反論したかったが、


「まあ身構えるだろうな。だが、俺のスキル<共鳴>を使えば貴様は俺を殺せる存在となるぞ。今は互いの利用関係でいいのではないか?」


という言葉にシルビアは頷くしか無かったのである。


「では行くか。[earth of end]」


「合言葉を承認。ダウンロード完了ではいってらっしゃいませ。ジャグラスとジャグラスのお嬢様」


________________________________________

「あーあ行っちゃったね〜アッティラ。」


「そうだなカンティスト。命令されるだけの道具から感情を与えられ、自らが選んだ道を行こうとしている。これは成功だ。」


半壊した街の高台に居るカンティストとアッティラ。

彼らは何を目指しているのか。それは彼らしかわからない。


「でもまあ頑張ってね。これからは死ぬかもしれないよ。」


最後に彼らは言葉を投げるがそれは誰にも伝わりはしない。


________________________________________



今回の一章は3話で終わらせていただきます。

次回から二章目となるので楽しみ待っていてください。

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