まだかよ?四天王最強の手練れ
ロルラリアブラザーズを倒した事によって、エリア3には空白が生まれた。シャドー軍団は全滅し、もうシャンドラーが現れる以外に選択肢はなかった。
既にSTRSの艦隊に、奇襲攻撃を仕掛けたDAS 残存艦隊は、これに失敗。最早勝ち目は無いと見たシャンドラーは、旗艦宇宙空母レッドバルザーグから待避、サウィノスエリア3へ向かった。
「つーかさ、ダスも案外迂闊だよな。」
「これ!エリア4に行ける鍵じゃないすか?」
「誰が持ってたの?」
「わかんねーな。多分ロルラリアブラザーズの誰かだろ?」
「じゃあ、シャンドラー来る前にエリア4も制圧しちゃおうよ?」
「まー待て。エリア4にはギャートルがいる。宇宙ギャングもウヨウヨいる。そんなところにシャンドラーが来てみろ?兵士も兵器も限られてんだ。ここは、シャンドラーを待とう。それにさっき、アイザー・ゼルト元帥閣下から朗報が入った‼」
「ローホー?」
「STRS艦隊が、DAS残存艦隊に止めをさしたとさ。レッドバルザーグからシャンドラーが、出てきたのもバッチリ、アイザー・ゼルト元帥閣下が確認したって。」
シャンドラーは想定を超える強さのリスター達を甘く見ていた。こんなにも早くロルラリアブラザーズがやられてしまった事はシャンドラーの誤算だった。戦況を見つめれば浮き彫りになるのは、アイザー・ゼルト元帥の首よりも、リスター達サウィノス突入部隊を全滅させるのが先だとシャンドラーは思った。
シャンドラーは事実上ブラックキャットとホワイトキャットの兄弟の下のNo.3であり、四天王最強の手練れだった。
「休憩はもう充分だぜ?」
「装備の点検でもしておけ。」
「うぃーす。」
「ヤソップ?寝てるか?」
「なんすか隊長?」
「銃の点検を怠るな。お前の狙撃が鍵になるかもしれねーから。」
「イエッサー!」
リスター達ははやる気持ちを抑えながらも来るべき戦いに向けて英気を養っていた。




