シャドー軍団の弱点
ドラゴン軍団長ディザードを倒しエリア3に入ったリスター達STRS軍。エリア3には謎多きシャドー軍団と軍団長であるシャンドラーが待ち構えていた。
シャドー軍団の特徴は何と言っても、実態のない無形生命体「シャルドラス」を鎧や武器に注入して闘わせるという、これまでのアニマル・ドラゴン軍団とは全くタイプの異なる軍団である事に違いはない。
一見無敵に見えるシャルドラスだが、特効薬がある。火気に弱いのである。その為、火炎放射機や、50式マシンガンのような銃撃もシャルドラスには、効果覿面である。
無論、その弱点対策として、「シールド・オブ・シャドー」と言う火気をブロックする盾を持っていて、シャドー軍団の攻略は容易では無い。
ここまで良く戦ってきた突入部隊も、始めてのシャルドラスを前にかなり困惑している様子であった。ただ、リスターだけはそれを聞いても驚かなかった。そのような生命体は、ブラックキャットと一戦交えている彼にとっては、特別に驚く様な事では無かった。
その冷静さで、あっさりとシャルドラスの弱点を攻めまくる為、ありったけの火炎放射機やその他火力を集中した。弱点を見つけたなら攻めまくる。これは戦いの王道である。それはどんな敵が現れても、変わる事のない鉄則であり、不変の真理でもある。
リスターは、取り戻したSRSソードによってシャルドラスの無敵化能力を封じて次々にシャドー軍団兵を倒していった。
「リスター少佐、マジすげぇな。」
「ああ、STRSの若きエースだからな。」
「SRSソードも、さまになって来たじゃん。」
「ミシェリー少尉におこられるぞ。」
「おい、そこの二人!戦場で無駄口をたたくな。」
「はい!サーセン。」
「少佐、彼らは援軍で来た人間です。気の緩みがあるかと。」
「死にたくなきゃ、一人でも多くシャドー軍団を倒せ。」
グロセリウスや505部隊も、火炎銃52式や、ファイアーバーストキャノンと言った強力な火力で、リスターに負けじと敵を倒して行く。流石にここまで来ると、体力の消耗は激しい。その為戦闘も、辛くなってくる。
それでも一兵ずつ確実に減らしていった。敵を前にして疲れた・苦しいだのという言い訳は通用しない。とにかく、休むのも大事だが、手と足を思い切り動かして目の前の敵を倒していく他には無かった。




