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果ての果ての銀河を又にかけ宇宙海賊DASを取り締まる正義のSTRS 指揮下幼年学校2年1組リスター少年達の戦記  作者: 佐久間五十六


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武運を祈る

 同じ頃。DAS残存艦隊とSTRS連合艦隊の勝負にも動きが見られた。SFFを上手く逃がしながらSTRS艦隊が、ミシェリー少尉率いるSTRS指揮下傭兵部隊との合流に成功。これにより形勢がSTRSに傾く事になった。

 DASとしては、部隊を合流される前が唯一のチャンスであったが、にも関わらずウェントハット中将の部隊の前に惨敗。好機を逃した。逆に言えば、STRSは部隊合流によってDAS残存艦隊を撃ち取る準備が整った訳である。

 ミシェリー少尉は直ぐにアイザー・ゼルト元帥閣下の傘下に入った。指揮命令系統を複雑にしない事は、戦時における鉄則である。

 体勢が整った所で、ほぼ全軍及び兵力による(70万人)総攻撃が開始された。組織だった戦闘においては、STRS設立以来最大の規模だった。アイザー・ゼルト元帥はもう綺麗に逃げ切るつもりは毛頭無かった。

 一方のDASも、今ある戦力を動員しながら、虎の子の宇宙空母5隻と宇宙駆逐艦150隻を援軍として投入する事を決定。ホワイトキャット率いるDAS艦隊とアイザー・ゼルト元帥閣下率いるSTRS総連合艦隊の決着が間もなくつこうとしていた。アイザー・ゼルト元帥閣下は全軍にこう伝えた。

 「皆、サウィノス中心部では、リスター少佐率いる突入部隊が決死の突入作戦を行っている。我々としても、彼らが生きて帰って来てまた彼らを戦わせる訳にはいかない。それよか援軍を送らなければならない立場だ。目の前の敵を蹴散らせ。毎日何のために訓練してきた?今日のこの日の為だ。どっちが正しかったか、それは結果のみが決める。今はただ、戦え!全軍を持ってDASの野望を打ち砕く‼武運を祈る。」

 アイザー・ゼルト元帥閣下は、苦しい戦力である事は分かっていた。気合いや根性でどうにかなるものでもない。しかしここまで来たら引き下がる訳にはいかない。

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