ジャスミン中尉の決意
この兵士の登場によって、リスターはエリア2の主であるドラゴン軍団長ディザードを目前にして、進軍を止めて考えなければならなかった。少なくともそれを信頼出来る者に伝える事をしなければ、いくらリスターに勇気があっても、SFFを案じる心が弱点になり兼ねない。
どうやら、裏切り者の多くはノーチラガル中将の率いる北部方面隊の中に多いという。無論、ノーチラガル中将自身がスパイの親玉であることは否定できない。ここは誰に行かせるか思案のしどころであった。グロセリウスの隊員か?505遊撃隊員か?そんな思案を吹き飛ばすような事をジャスミンが言った。
「私が行くわ!アイザー・ゼルト元帥閣下は私が守る‼」
「しかし、ジャス姉がいないとブラックキャットは倒せないよ。」
「何を弱気な事言ってるの?貴方はもう一人で充分闘えるわ。」
「俺は怖いんだ。また負けるかもしれないって考えると。」
「貴方がそんな事で、世界が平和になるとでも思ってるの?」
「そうだな。確かに。分かった。行ける所までは行ってみるよ。」
「ジャス姉?」
「何?」
「次に会う時こそSTRSが、DASに勝利しているって約束するよ。」
ジャスミンは快くしんどい役目を引き受けてくれた。リスターは分かっていた。ジャスミンなら汚れ役だろうが、何であろうが、チームの勝利の為には、喜んで泥を被る人間であると。そんな事は兄姉である自分が一番良く分かっていた。
ジャスミンの強さを知るが故の行動だったのだが、反乱分子の混ざる所に姉を送り込む事には不安もあった。相手は大艦隊を犠牲にして大将の首を取りに死すらも恐れを知らずにやって来る連中だ。
そんな訳でリスターはジャスミンに数名の護衛をつけた。戦闘機のプロフェッショナル3人、グロセリウス隊員を2人計5人であった。ジャスミンはグロセリウス隊長として、アイザー・ゼルト元帥閣下を守る為、それぞれの人間が勝利のピースをはめる為に行動する事になった。
そして、ここから先は楽な道ではない事も充分に分かっていた。




