ヒット&アウェイ戦法
「お前は一体何者なんだ?」
「聞いて驚くなよ?」
「いや、驚かねぇよ。別に。」
「我が名はタイガー・ラスク。」
「分かってますけど。」
「アニマル軍団長である。」
「ジャス姉、こいつ馬鹿だ。」
「そのようね。」
「言っておくが私はこれでもDAS-4(四天王)の一角だが何か?」
「グロセリオス、505遊撃隊皆下がっていてくれ。」
リスターはどうやら一人でタイガー・ラスクを倒すつもりの様だ。
「ジャス姉、君も下がっていてくれ。大丈夫俺はもうあの時の俺じゃない。」
「ミシェリーの為にもこんな所でくたばったら許さないからね。」
リスターは、サマムネを見つめてこう呟いた。
「kill なう。」
タイガー・ラスクは四天王の中で最も弱い。だが力はあるのは間違いない。彼の使う武器は四天王の中でも1番強力な物を持っていたからだ。
タイガーライティノンアクスという大型の斧である。単純な攻撃力では、アイザー・ゼルト元帥閣下のゼルトランサーをも凌ぐ。勿論、巨大な斧故、命中率が低いのがたまに傷だった。
タイガー・ラスクは馬鹿だが、油断は禁物。エリア1突破なるか?DAS-4の一角。STRSで言えばゴッドフォーにあたるランクの敵である。
ちなみにタイガー・ラスクの好物はラスクではないらしい。というどうでも良い会話にキレたリスターの攻撃から、2人の戦いは始まった。
ヒット&アウェイ戦法で行けば、このての体力力自慢の馬鹿を倒すのは容易だと思っていた。しかし、ここはまだエリア1である。後先を考えると、一人で強がって後が続きませんでした。では済まされない。そういう事を考えると、ジャスミンやグロセリオスの援護射撃を受け入れるのもありかと考えていた。
しかし、危険な戦いに自分の大切な仲間を巻き込むのは心苦しいモノがあるには違い無かった。頭の中で堂々巡りが続いていたのだか、分かりやすいサインを出して、ジャスミンの意思を確認して見る事にした。一応彼女はグロセリオスの隊長であるからだ。果たしてジャスミンはサインを覚えているのだろうか?




