アニマル軍団長タイガー・ラスク
入ってから分かった事であるが、どうやらブラックキャットの元へ辿り着く為には、アニマル軍団長タイガー・ラスクのいるエリア1、ドラゴン軍団長ディーザードのいるエリア2、シャドー軍団長のシャンドラーのいるエリア3、宇宙ギャング総組長ギャートルのいるエリア4、という4つのエリアを通過せねばならず、そこには各軍団兵が、うじゃうじゃいると言う。
ちなみに今リスター達はエリア1のアニマル軍団の支配するエリアにいる。どうやら長期戦を覚悟せねばならなかったが、名刀サマムネの切れ味で、なんとかその反撃をしのいでいた。
しかし、一向にアニマル軍団長タイガー・ラスクの姿は見えない。エリア1にいるアニマル軍団の猛獣兵もそれなりの強さで、さくっと進めるような強さでは全くなかった。
リスターはKMシールドのような強力な盾が無かった為に、STRS兵の標準装備である"ルードルシールド"を持って突き進んでいた。目の前の敵を倒さなくては、先が見えない。
やはり、サウィノスに戦力を集中投入した事は分かっていたとはいえ、きつい現実だった。白兵戦となると、突入部隊だけの人数ではとても対応出来ない。応援の援軍を要請せねばならなかったが、その間も満足に与えてくれないDAS兵士の攻撃は、圧巻だった。
そこで、リスターは方針を変えて少しずつ少しずつじわりじわりと進みながら、味方も少しずつ増加させるという作戦に変更した。
そうすれば、恐らく時間はかかっても、確実にエリアボスであるタイガー・ラスクやその先のエリア2、エリア3、エリア4、と進める筈である。とにかく、先ずはこの大量にいるアニマル軍団員をなんとかしなくてはならなかった。
これでもかと言う尋常ならざる数の敵兵がいたが、54式マシンガン(最新式)や55式レーザーガンと言った様な最新式装備を持って、これに対応。少しずつではあったが、アニマル軍団の絶対数は減っていた。
「一体どれ程いるんだ?こんなにいるなら、もっと兵士を連れて来れば良かった。」
リスターも想像していなかった程の大量の兵士は、ほとんど無限にいるのでは?と思わせる位そこかしこにいた。
「タイガー・ラスクはまだ見つかんねぇのか?」
「現状別室に居る様でして、この部屋を突破しないと何とも言えません。」
「雑魚は任せたぞ!ミシェリー、ジャス姉‼」
「リスター!しゃがんで!!」
「ぐ、ぐわぁ。」
「さすがジャス姉。」
「リスター!とりあえず、ここは私達に任せて。タイガー・ラスクを仕留めて‼」
「了解!」




