Bkプラン
DAS総元帥であるブラックキャットには狙いがあった。スペースギャングを囮にして、STRSを油断させてサウィノスに集中攻撃をさせる様に仕向けるのである。その為に、100万人という尋常ならざるスペースギャングを討ち取らせた訳である。
何かあるだろうなと感の良い人間なら察するかもしれないが、気付かれたところで、STRSはサウィノス攻撃を止める訳にはいかない。そこにブラックキャットの真意があった。
多少の勢力差が出てしまうのは仕方のない事。だと割り切った上で、サウィノス周辺をDAS-4(4軍団)を中心にガチガチに固める訳である。どんなに屈強なSTRSの部隊であったとしても、ちょっとやそっとの力では回避出来る代物ではない。
この作戦を"BKプラン"とブラックキャットは名付けた。この作戦の中核を担っているのが、所謂DAS-4(四天王)であり、その指揮下の軍団員である。あらかじめどの方向から攻撃が来ても良いように、配置を全方位対応にした上で、作戦開始を指示した。DASとしては、STRSがサウィノス攻略に人員を割けば割くほど、効果が出る配置だ。
そしてこの作戦の最大の特徴は、決して一度きりでは終わらないという事である。突撃作戦は、1度駄目なら2度目、3度目と、兵力がある限り何度も無尽蔵に攻撃を続行する。
しかし理論上は、このサウィノス防衛ラインに配置出来る部隊が存在する限り"Bkプラン"の体制は有効なのである。つまり固い守りになる訳である。1度入ったら抜け出せない、まさにバリアのようなものが出来上がるのである。
アイザー・ゼルト元帥閣下やリスターの不安はまさにこの"BKプラン"の存在が引き寄せるものであった訳である。STRSも、馬鹿の集まりではない。いきなり敵本陣に斬り込むのはリスクが高すぎる。だが、今のところ無防備に近い状態で、サウィノス攻略に向かおうとするのは極めて危険だ。
リスターは、この胸騒ぎにも似た違和感を拭い去る事が出来なかった。




