グロードバスタードフリゲートバトルシップ
STRSは、東虎の乱を受けて新型の超巨大宇宙戦艦の建造計画を具現化する為、動き出す事になった次第である。
STRS側としては、兵力で劣る以上その差を埋める為には、新型の超巨大戦艦の様な巨大兵器があれば、少ない戦力でも優位に立てる。それは間違いの無い事であった。
グロードバスタードフリゲートバトルシップ(GBFB)と名付けられた超巨大宇宙戦艦は、現在あるスペース・フォース・ファイブ(SFF)と、ドッキング出来る様に設計され、旗艦兼超攻撃的な戦艦として、STRSの勝利に貢献する事が期待された訳である。
(GBFB)は、全長1200㍍(1.2Km)にもなる大型サイズでアベレージ500㍍の宇宙戦艦のサイズを、2倍以上越えたスケールの大きな規格外の超ド級宇宙戦艦であった。1万ルクス砲を主砲として、それが16門つけられる予定だ。目玉は16門の1万ルクス砲を一点に集中させるメガルクスリフレザクションである。メガルクスリフレザクションは、未だかつてない規模の破壊力で、戦艦はおろか、衛星クラスの小惑星ならば、平気で吹き飛ばす破壊力を持っている。
これだけの大艦を作ろうという試みは過去に何度もあったが、予算の都合で、見送られていた。
これは余談になるかもしれないが、STRSではDASの軍団長にあたる方面隊長は、皆中将である。アイザー・ゼルト元帥が大将を兼任している為だ。何が言いたいかと言うと、エリートでも叩き上げでも空きがなければ、どんなに頑張っても少将にまでしかなれない。4人の方面隊長は、選りすぐりのエリートなのである。
現在のアイザー・ゼルト元帥もそうやって苦労して最高司令官の座についた訳である。机上の知識も大切だが、実力(部隊運用能力・実行力)が伴っていなければならない。完全実力組織のSTRSとDAS両軍の戦は今に始まった事ではない。実戦が日常に溶け込んでいるからこその組織運用と言える。
中将・大将クラスの人間は、はっきり言って人智の及ぶ所ではない。少尉のリスターからしてみれば、神様も同然の存在だ。
さて、GBFBの建造が終わるのもあと少し。急いでリスターを発見し、STRSとしては、願ってもない反撃のチャンスとしたい所だ。




