突入せよ!ブヘルキア城
リスターの率いるエイトフリゲーツは、Gラインで待ち構えるスペースギャング3組を、赤子の手をひねるかのようにしてやっつけ突破すると、サウィノスまで一気に到達した。
サウィノス到達後は、2隻のA級宇宙駆逐艦を残して、他の艦隊は一度東部方面隊本部へ退避し、リスター率いる救出部隊からの一報を待つ事になった。
救出部隊は、サウィノス内でジャスミン小隊が囚われている場所がないか、捜索を開始した。
リスターには、確信はなかったが、なんとなく気配を感じる事は不思議と出来た。捜索に時間はかけられない。何故ならば、DAS総本山にジャスミン等STRS隊員を捕まえておくことは、敵勢力に弱みを握られているのと、同じ事である。用が済めば交渉なく殺されても可笑しくはない。それは当然、リスターの頭の中にあった。
10時間の集中捜索で、遂に救出部隊は、異様なオーラを放つ建物を捜し当てる。建物というよりは、城と言った方が良いのかもしれない。驚く隊員達にリスターはこう言った。
「ここが、DASの総本山ブヘルキア城だ。たぶんここに、ジャスミン小隊のメンバーがいる。皆、降下準備だ!装備の50式マシンガンと、59式レーザーガンで、陸戦に備えてくれ。これは、訓練じゃない。実戦だ。」
リスターはSRSソードとKMシールドを装備し、念のため54式レーザーガンを装備した。
救出をスムーズに行うため、200人いた救出部隊の半分の100人は入り口待機し、残りの100人で突入する事になった。
突入に当たって、あらかじめリスターが選抜した100人が突入部隊に編成された。
リスターは、ブヘルキア城の中がどうなっているかは分からなかったが、敵の根城の詳細が分からなくとも、突入して直接その目で確かめるしか、方法がないと考えていた。かなりの逆境だが、SRSソードとKMシールドの力を試す良い機会でもあった。




