リスターの決意
この剣と盾を自分が使うのかと思うと、信じられない気持ちになるのも無理はない事であった。過去に、この剣と盾を使い大事を成し遂げているのは、教科書に出てくる様な偉人ばかりで、その中に自分が加わる事が、リスターには夢のように感じられた。
そんな中、反撃の体制を整えつつあったSTRSであったが、よろしくないニュースが飛び込んで来る。
フロスビンでアリスガ近辺をパトロールしていたジャスミン小隊が、DASシャドー軍所属のA級宇宙駆逐艦に遭遇し、交戦。その結果フロスビン乗組員全員が、捕縛されサウィノスに連行されたというのである。
リスターは、直ぐにジャスミン小隊を救出すべく息巻くが、今リスターがアリスガを離れる事を南部方面隊司令官のゴードスは許可出来なかった。
しかし、リスターは諦めず、これまでの実績と実力を評価されて、アイザー・ゼルト元帥閣下から直接サウィノス奪還を進言する事が出来た。だが、スターライトセインツソードと、コスモシールドが効果を発揮するのは、白兵戦のみである。巨大な宇宙駆逐艦や宇宙戦艦の前では無力である。
漫画の様な馬鹿げた破壊力はない。そう。ゴードスが渋った理由は、サウィノスという敵の総本山を叩くだけの充分な戦力がなかったという理由もあった。そして、今度の救出作戦には、必ず敵4軍団及び軍団長クラスが、登場する事が予測されたことも、ゴードスを弱気にさせた。
はっきり言って、スペースギャングと4軍団では、大人と子供以上の差がある。その事をゴードスはよく知っていた。それでもリスターの気持ちは変わらない。ジャスミンというこの世の中でただ一人の肉親と、ミシェリーという素敵な女性の命を放って置く事は断じて出来ない。
それならばと、ゴードスはリスターが1隻でも突入する気配を感じた為、そこまで覚悟が出来ているのならばと、南部方面隊が今出せる最高の戦力でサウィノス奪還及び隊捕虜の救出作戦に向かわせる事を許可した。
アリスガの防衛には、西部方面隊からお力添えしてもらい、サウィノス奪還艦隊にはリスターを隊長とし、アミノルド及び8隻の宇宙戦艦とA級宇宙駆逐艦8隻を充てる事にした。




