真実の武具
もうタイムリミットが迫って行くなかで、ある程度SRSソードがある場所のおおよその位置は特定出来ていた。
しかし、ピンポイントで探知するには目標物が小さすぎるのも否めない。リスターは全力を上げて探した。
と、その時だった。4機出していた偵察機のうちの1機が、不可思議な洞窟を発見した。と、リスターに連絡が入った。リスターは、その機と連絡を取りながら、引き続きリスターは捜索を続けさせた。
別地点にいたリスターも、その洞窟が怪しいと判断。一極集中で、その洞窟の中にSRSソード発見をかけた。Z計器を持ち込み探索する事2時間。洞窟のかなり奥の方でメーターが反応した。急ぎ、その周辺を掘り進めると、木箱が出てきた。中に入っていたのは、この世のモノとは思えない輝きを放つ剣だった。
「これが、SRSソードか?」
少し疑問符もついたが、α班(リスター小隊)は、これをスターライトセインツソード(SRSソード)と、断定。急ぎβ班(ジャスミン小隊)との合流を目指した。
本当にギリギリの時間だった。リスターは、この剣を持って後に、壮絶なる闘いを繰り広げる事になろうとは、リスターはこの時は微塵も思っていなかった。
リスターは合流地点で待っていた「フロスビン」と合流し、総員30名が居ることを確認した。
「リスター、遅いわよ?」
「すまん。ジャス姉。かなり手こずった。」
「まぁ、何とかアイザー・ゼルト元帥閣下の締め切り期限内には、間に合いそうだから、良いけど。」
「よし、急いでアリスガに戻ろう。」
こうして道中も警戒体制を厳にしながら、一旦南部遠征軍の本拠地があるアリスガに帰還した。
「よく帰ったな。して、どうだった?」
リスターはSRSソードを見せ、ジャスミンはKM シールドを見せた。
「これが偽物に見えるか?」
と、リスターはゴードスに聞いた。
「わかんねぇ。つーか、これが本物か見極められる人物はSTRSには、1人しかいないだろ?」
「アイザー・ゼルト元帥閣下か…。」
「これが偽物なら、最前線行き確定だな。」
「悪い冗談はよしてくれよ、ゴードス。本当に参っちゃうよ。」
リスターは、この2つの武具がどんなに凄い影響力を持っているかという事はおろか何も知らなかったのである。




