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果ての果ての銀河を又にかけ宇宙海賊DASを取り締まる正義のSTRS 指揮下幼年学校2年1組リスター少年達の戦記  作者: 佐久間五十六


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柔よく剛を制す

 サウィノスは今でこそDAS本部が置かれて牛耳っているが、元はSTRSの総本山だった。DASはGL制御装置を置きGラインを作ったのは、STRSとの無用な戦闘を避けるという意味合いと、敵勢力を容易に近付けまいとする、2つの側面を持っていた。

 当然の事ながら、サウィノス内部及びGライン付近には、手厚い戦力が配置されており、スペースギャング最大勢力の「キングサウザー」がその警備一式を任されていた。とてもではないが、15人×2=30人で突破するのは難しい勢力差があるのは誰の目にも明らかだった。

 アリスガを出発したGL突破艦隊(アミノルド、フロスビン)は、サウィノスに向かうまでの間にGL制御装置は誰が破壊するのかという論議や、細かい作戦の詰めの協議を行っていた。リスターにとっては、盟友ゴードス不在の中で最大の作戦をする事になってしまったが、姉のジャスミンが居てくれたのは安心感を与えてくれた。ミシェリーも、成長著しい中で今作戦に一緒に臨んでくれたのは頼もしかった。

 とは言うものの、この「キングサウザー」は、20万人を誇るスペースギャング最大最強とされる集団、一大勢力である。単純な兵力だけなら

DAS4軍団も凌ぐ上に、実力も肉薄しているという状況である。

 リスターや、ジャスミンにとっては厳しいと言わざるを得ない作戦である。しかし、リスターには、きちんと要点が分かっていた。要するに、組織で勝つのではなく、GL制御装置を速やかに破壊して、SRSソードとKMシールドを入手出来ればどんな卑劣な手段を使おうが構わないと、解釈した。早い話が勝負(ゲーム)にまけて試合(リザルト)に勝つ事を目指していた。

 一点突破ならば、たった30人でもやってやれない事もない。20万人モノ大軍とガチンコでぶつかるのでは、話にならないだろう。そんな事はハナから分かっている事で、それを達成させる為には、きちんとした戦略を立て役割分担をすれば自ずと結果は出る。柔よく剛を制すとは、正に今のリスター達の為にあるような言葉だ。

 象に踏まれない様に動く蟻に成ればいいのだ。この作戦が成功した暁には、STRSにとって勝利が大きく近付くのは、疑いようのない事実だった。

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