GL制御装置破壊
ゴードスとリスターは、アイザー・ゼルト元帥閣下の命令を受けて、スターライトセインツソードとコスモシールドを取りに行く事になった。
ただ、ゴードスにはサウスエリアの防衛という主任務があるため、2つの武具の調査はリスターに全権が任された。
するとリスターは、南部遠征軍の中から腕利きの30名をピックアップし、2つの小隊に分けた。a班には、リスターを隊長とした15人の精鋭が集まり、スターライトセインツソードを目標にする。
一方で、リスターの右腕である姉ジャスミンを隊長としたb班には、ミシェリーなどの実力者達が集まり、コスモシールドを主目標とした。
スターライトセインツソード(以下SRSソードと呼ぶ)は、ウェストエリアとノースエリアの国境線近くにあるルモソファにあるとされている。
一方で、コスモシールド(以下KMシールドと呼ぶ)は、イーストエリアとサウスエリア国境線近くにあるディールンドにあるとされている。つまり、アルファ班はルモソファを目指し、ベータ班はディールンドを目指す事になる。
しかし、ルモソファ及びディールンドに行く為には、DAS本部のサウィノスにあるGL制御装置を破壊してGライン内を通常空間にする必要があった。アイザー・ゼルト元帥閣下は、きっとSRSソードやKMシールドが欲しい訳ではなく、この厄介なGL制御装置破壊を第一目標に掲げているとリスターは推測した。
ゴードスは人員増を促して来たが、リスターは少数精鋭の方がかえってやりやすいと、人員増案を一蹴した。
こうして、30名という異例の少数部隊でのSRS ソードとKMシールド奪取作戦を行う事になった。それも2週間以内という期限付きだ。アイザー・ゼルト元帥閣下の無茶振りとは言え、ボーッとしている時間はない。
作戦概要はこうだ。アルファ班及びベータ班はまずサウィノスに向かう。急ぎGL制御装置を探知・破壊。そこから双手に別れてルモソファ、ディールンドに向かうという強襲かつ強引なモノである。使用する宇宙艦は、南部遠征軍所属の宇宙戦艦「アミノルド」とA級宇宙艦「フロスビン」と、人数に対しては釣り合わない大型艦船だが、作戦をじっしするのは、艦載機の仕事である。アミノルドは、リスターが。フロスビンはジャスミンが艦長になった。




