ダストボックスからの救出作戦
一方、エリウザー星のダストボックスにいたリスターとミシェリーは、というと…。
ミシェリーは宇宙駆逐艦スペースタールで未だにリスターのgoサインを待っていたし、リスターは空爆に区切りをつけて、ダストボックスの中に潜入、収容されている人達を開放する為に、全力を尽くしていた。
最もこの500人の中でリスターを知るのは、義姉のジャスミンだけである。リスターはジャスミンを必死で探した。なぜなら、リスターはミシェリーの乗るスペースタールのgoサインを出すタイミングを、ジャスミンを見つけた時と設定していたからだ。
ジャスミンを急いで探すリスターだったが、中々見つからない。ここでリスターは設定を変更する。ミシェリーにgoサインを出し、ダストボックス内にいた収監者達を急ぎ回収し始めた。DASの増援が、来る事を恐れたからである。
幸い、リスターの空爆により、一時的にダストボックス周辺やダストボックスにいた兵士はほとんど全滅していた為に、後は脱出するだけだった。300人程の収監者を収容した頃だった。ついに、ジャスミンを見つけた。
「リスター!」
「ジャス姉!無事だったんだね?積もる話は後にして急いでここからでよう。」
「ミシェリー!後どのくらい?」
「あと50人位。」
「了解、ジャスミンを発見した。俺も回収してくれ。例の地点で待っててくれ!」
「OK、了解。」
このダストボックスでの救出作戦での立役者は間違いなくリスターだった。強固なダストボックス駐留軍のDASスペースギャング「ハマイゼートル」1000人をたった一騎で、ねじ伏せておきかつ指揮命令系統をぐちゃぐちゃにして500人の同胞を救ったのであるから。
勿論、その中にはこれからDASを倒す為に必要不可欠なキーパーソンがいた事も事実で、ジャスミンもその1人だった。
ダストボックスは、たった1人の青年によって壊滅的な被害を受け、その中の収監者も逃がしてしまう事になった。DASとしては、屈辱感溢れる敗戦だった。
「君で最後かな?」
「わかんねぇけど、多分ダストボックスには人はいないはず。いたらとうの昔に死んでるよ。」
こうしてリスターとミシェリーは、難攻不落のダストボックスから、500人の収監者をスペースタールに収容し、ゴードスと合流する為に、サウロスターに戻る事にした。




