サクセスストーリー
一方、スペースタールに乗り込んだリスターとミシェリーは、イーストエリアに到着し、もう間もなくダストボックスに到着しようとしていた。
「ここまでは何とか来れたけど、惑星内に入るまでは安心出来ないね。」
「そうね。皆、助け出せると良いんだけど…。」
「なぁ、ミシェリー?こんなこと言うのも何だけど聞いてくれる?」
「いいわよ。勿体ぶらないで早く言ってよ。」
「ダストボックスにいるSTRSの人達を助け出したら、そのままゴードスさん達のいるアリスガまで、急いで向かいたいんだけど、どうかな、このシナリオ?」
「ゴードス中佐が心配なのは分かるけど、まずはダストボックスにいる同胞を救出するのが、先決よ。」
「分かった。救出に成功したら、その時もう一度同じ質問をするよ。」
「分かったわ。」
「それにしても、二人で乗るには大きすぎる船だね。」
リスター達は、ダストボックスにいる同胞500人を助け出せるのか?リスターがどんな作戦を持って成功させようとしているのか、ミシェリーには想像がつかなかった。
だが、問題は2人が思っている以上に、多くあった。まずは、ダストボックスに到達するまでの間に敵部隊に捕捉されない事。2つ目は救出後速やかに速やかに、敵勢力圏内から脱出すること。
この2点だけでも、2人には大きすぎる問題だった。その先のアリスガ救援など、ミシェリーの言う様に、まずはこれ等の課題をクリアしてから考えるべき事だった。スペースタールは、何とか敵部隊に捕捉されないまま、ダストボックスのあるエリウザー星に到着した。
「ミシェリー、ここから先は僕に任せてくれ。だから、ここでスペースタールを守ってて欲しいんだ。帰る場所がないと不安だし…。」
「分かったわ。気を付けてね!」
リスターは、直ぐに突入の準備を開始し始めた。スペースタール搭載の作戦機に乗り組み、ダストボックスの管制を遮断して、その後ダストボックス内にいる、500名のSTRS兵士をスペースタールに収容した。その後、エリウザー星を離脱。それがリスターの描いたサクセスストーリーだったし、その様になった。リスターは、ここが見せ場だとスペースタールの操艦をミシェリーに任せ、作戦機に乗って単騎出撃。ダストボックスへの空爆を始めた。




