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果ての果ての銀河を又にかけ宇宙海賊DASを取り締まる正義のSTRS 指揮下幼年学校2年1組リスター少年達の戦記  作者: 佐久間五十六


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F級宇宙駆逐艦

 ゴードスは言う。

 「リスター、大切な事は自分がどんな状況に置かれているのか、しっかり把握する事である。」

 リスターは、ゴードスの言う通りに現状把握に努めた。今やるべき事は何なのか?何が必要なのか?何をしなくてはいけないのか?それが見えて来ると、自ずと道は開ける。それが、ゴードス流の成功理論であった。

 ゴードスはリスターを連れてコルオスターに3日かけて到着し、情報収集に撤した。

 だが、ゴードスが南部方面艦隊司令官だった頃とは、状況が全く異なっていた。人はまばらで活気もない。これは俺の知るコルオスターではない。確かに時間は経過しているが、そんなわずかな時間で、あれだけの隆盛を誇っていた都市が、ここまでの落胆ぶりを見せるとは到底思えない。

 「リスター!まずは町の人に話を聞いてみる事にしよう。」

 「ええ。それが妥当ですね。」

 町の活気は無くなったとは言え、人が完全にいなくなった訳ではない。カプセル落下地点には何もない荒野だったが、ここは歩けば人のいる都市である。

 誰でも良いから話を聞いて情報を集める必要があった二人にとっては、絶好の場所だった。

 「皆、口が堅くて分からないな。」

 「ゴードスさんで駄目なら僕にはどうしようもありません。」

 リスターの言う通りだった。何故こんなにも口が堅いのか分からないが、来る人、行く人無視されるケースが続いた。

 「ゴードスさん、ここの街の人達はDASに何か握られてるのでしょうか?」

 「そうだな。昔はこんな街じゃなかったんだが。リスター、作戦変更だ。自分達の足だけじゃ情報が得られん。少し離れた都市に向かう。」

 と言うと、ゴードスは指を指してこう言った。

 「F級宇宙駆逐艦レンタルします」の看板だった。F級はバイクのような感覚の宇宙艦で、この世界では、普通乗用車の様な位置付けであった。

 「これに乗るんですか?」

 「おいおい、F級位誰でも乗った事あるだろう?」

 ゴードスの言う通りで、そのくらいありふれた乗り物であった。

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