あとがき
機動戦士ガンダムを幼い頃から見てきた自分にとって、シャアとアムロの様なライバル関係の人間構図を、本当は描きたかった。
ところが蓋を開けてみれば最初から最後まで目を引いたのはリスターの一人舞台であった。リスターは最終的にミシェリーと結婚する事になるのだが、もう少し恋愛のシーンをいれても良かった気がする。
只の幼年学校生徒がいつの間にか大将になっていたのは、少々やり過ぎた感がある。SRSソードやKMシールドを略さずにスターライトセインツソードとコスモシールドと言う様な表記にした方が良かったのかもしれない。まぁ、それは結果論だが。イメージとしては、ガンダムよりは、スターウォーズに近い作品だったのかもしれない。これ以上にリスターの世界を書き続ける事は、とりあえず考えていない。
銀河の何処かにはまだ発見されていないアスグリア銀河やコールスニカ銀河のような場所があるかも知れない。
これだけスケールのデカイ作品を描く事が出来たのは、自分としても自信になった事は確かである。想像力を働かせれば、リスター以上の銀河シリーズを書く事が出来るかもしれない。今度こそ、ロボットを入れたガンダム系の作品にしてみたい。
毎日、毎日一ページ、ずつ連載を進めて来た記念すべき初号機となったが、自分としては、もう少し構成に力を入れてから書き始めるべきだったと反省している。
まだまだ小生は未熟者である。日本語の力が弱いのか、ボキャブラリーが少ないのかは分からないが、読者層に響くような言葉のレパートリーを増やさなくてはならないと思う。こればかりは質より量である。一文字でも多く一ページでも多く作品を書ける人間になりたい。小説は漫画の様にストーリーを絵で誤魔化す事が出来ない。それが、小説の醍醐味であり本性であると思う。




