辛い、きついの先にある幸せ
エリアは全て制した。ギャートルを倒してからリスター達は、直ぐにブラックキャットのいるextraステージに向かった。
その前にギャートルが握り絞めていた4つ目のKMシールドの欠片を入手した。
「これで少しは希望が見えて来たかもな。」
コスモシールド(KMシールド)が手に入った事で、リスターの課題だった防御力もある程度の高い水準で推移する事になる。勿論、戦いはまだ終わっていない。安心するのは時期尚早だ。
アトミックファインバーという爆弾とブラックキャットの撃破。銀河平定の道程は実に険しい。STRSとしても、作戦を代えた。従来の爆発物処理班に加えて、爆発物処理のハイパープロフェッショナル集団エスモリニー50名をアトミックファインバーの処理に向かわせていた。
発見に至ったとしても、スムーズに解体出来るとは限らない。そのくらいの工作がしてある事はブラックキャットがやりそうな事である。だが、エスモリニーはSTRSの中でも数少ない爆発物処理の専門エキスパートである。
リスターとしては、エスモリニーが動いている事を知り、ブラックキャットを倒す事に集中出来た。それはとても心強い事である。ブラックキャットの強さを肌で感じているだけに、リスターとしては、時間制限が有ろうが無かろうが、既にそんな事は関係無かった。
一戦必勝の気持ちで、とにかくブラックキャットを倒す。そうすればアトミックファインバーの起爆装置を壊せるかも知れない。
いずれにせよ、リスターにとってはかなり追い込まれた状況ではあるが、それがかえって楽勝ムードを追い払う結果となり、適度な緊張感をもたらす事になっていた。
泣いても笑ってもあとブラックキャット一人である。辛い、きついの先にしか恐らく、幸せや楽というモノは存在しないのだから、ここはリスターの若さで乗り切るしかない。




