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塊さんはツンデレが理解出来ない!!

パラレルネタ注意です。

最後に少しメタネタが入ってます。

何でも大丈夫、森羅万象どんと来い、という方だけご覧下さい…………(;´Д`)

(もしくは、『また馬鹿やってるなー』と生易しい目で許せる方…………)

「ツンデレ……?」

 前に座るのは茶色がかった髪に、御伽噺の王子のように整った顔をした青年……。そう、塊だ。

 塊は訝しんだように眉を顰め、首を横に大きく傾けた。まるで理解出来ないというように。

 塊の目線の先には、『ツンデレ特集!!』とデカデカと書かれた雑誌。何故そんなものを買ったのかと問いたい……!!

 そう何とも怪訝な顔をして彼を見ていると、不意に塊が顔をあげた。

「誰だって無愛想に振る舞われたら、気分悪くしない?」

「その後のデレさを引き立たせる為のスパイスなんだって!!」

 デレが出るまで心が何度も折れるのだけど。もういっそヤンデレになって、脅しでもかけてデレさせたくなるのだけど。

 愛を愛で返してくれないため、はっきり言ってキツい……。何度心が折られたか知ったもんじゃない。

 すると塊が人差し指で頬を突っついた。きょとんとした顔で『何を考えているの?』と言いたげだ。

 私は相当に横に引き延ばされた頬を何とか緩め、ゆっくりと深呼吸する。走馬灯の如く流れる罵詈雑言、暴力の数々……。あれ……私ツンデレキャラ嫌いなのかな……? いや……そんな筈……。

「スパイスって言ったって、激辛レベルに入っていたら、誰にも好かれないと思うんだけどー」

「其処まで入ってたら、ツンデレ通り越した、只の毒舌暴力性格全壊人だよ!!」

 むーっと頬を膨らませる塊に、二字熟語を立て続けに並べたツッコミを入れる。これ……言うの疲れるんだよ……?

 私は肩で息をしながら、塊に言い聞かせる。

「いーい、塊くん。ツンデレって言うのはね、ピリ辛程度なの。怒っても怖くない、暴力が軽傷、毒舌が聞き流せる。程度なの」

 嘘も若干入っていなくもないが、塊に伝えるのはこれくらいオーバーに言った方がいい。

 はっはっはっ。きっと私の心が硝子レベルに繊細で、傷付きやすいだけだよ。相手が泣いているとき、『泣きたいのはこっちだよ!!』って思ってしまうような、そんな柔な精神なんだよ。だから一秒でも早くデレて!!

 デレ方にもパターンがあるのが醍醐味なのだからっ!!

 そう、締め切りに追われた救いようの無い作家のような顔をして、私は笑みを浮かべた。

 だが努力のかい無く、塊は不思議そうな目をして雑誌に目を通す。そもそも何故其れを買った!!

「『紅葉ちゃんはツンデレだからね』って言うから……。少し興味持ったんだけどー」

「誰だよ!? そんな事言った奴!!」

「秘密ー。君には教えなーい。て言うか君なら絶対知ってるでしょ?」

 あれ、おっかしいなぁ……。此奴こんなうぜぇ“設定”だったかなー。

 私は爽やかにウインクをする(ある意味で底無しにうざい)塊を見ると、真っ黒な溜息を吐いた。

 

           ─終─

塊って爽やかっちゃ爽やかだけど、物凄くうぜぇキャラ設定だなー………………(;´Д`)


という発想から生まれました…………(;´Д`)

読んで下さる懐の深い読者様は居るのか……!? 居てほしい……。(願望……)


もしいらっしゃったら、感想お待ちしてます…………。

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