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パニックのゾンビ作品。

まだマシ

掲載日:2026/10/22


「ギャア!」


「きゃぁぁぁぁー!」


「助けてー!」


窓の外から多数の人の悲鳴や助けを求める声が響いてきた。


私は少しだけ開いていたカーテンの隙間から窓の外を見る。


カーテンの隙間から見えたのは、逃げ惑う人たちに襲いかかるゾンビの群れと、金属バッドや鉄パイプを振り回しゾンビの頭を叩き割りながら走る男たちや、ゾンビに噛まれたのか血が滲む顔や腕を押さえ蹌踉めきながら逃げる女性。


脱輪した大型トラックの荷台に這い上がろうとしている、高校生らしい男女も見える。


点け放しのテレビの画面には、元は可愛い女性アナウンサーだった口の回りを誰かの血て赤く染めコードなどあり合わせの物で椅子に縛られたゾンビが、椅子から立ち上がろうと藻掻いているのが映っていた。


「噛むなー!」


怒鳴り声が外から響く。


目を道に戻すと、大型トラックの荷台の上で男子高校生が女子高生に肩を噛まれて揉み合ってるのが見える。


道を彷徨くゾンビや逃げ惑う人たちを見ていた目をテレビの前に敷かれた布団に向けた。


ドロドロに腐敗して布団を汚す自分の遺体が横たわっている。


それを見ながら孤独死して半年、誰にも見つけてもらえなかったけど外で逃げ惑う人たちやゾンビになった奴らに比べたら、布団の上で死ねた私はまだマシで恵まれてたんだろうなって思っていた。






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