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彩心鎖

掲載日:2026/04/12

注意点


何を書いてるか解らなかったり、表現が伝わらなかったりする場合がございます。

その時は「こんな感じかなぁ…こういう事なのかなぁ?」と、考察したり感覚で楽しんだりしてください。


私も何書いてるか分からない時があるのでそこは申し訳ないです。

説明下手な所もあります故、なにとぞお願いします。


前書きは終了です。

この先の本編をお楽しみいただけると幸いです。


過去に一度だけこの街に来た事はある。

私がこの街に住み始める頃の話だ。


少し長くなるが貴様にはいい話だぞ?

時間はある!聞いて行くと良い!


とても重要な話だ────




その街は有名な観光地に足を運ぶだけだった。

この街は夜景が綺麗だと聞いて、足を運んだのが最初だった。


「この街は初めてかい?」

そう言われて、屋台を営んでいる店主らしき人に声をかけられた。


はい。と答えると店主は不思議なことを言う。

「この街に長居する事は止めた方がいいよ」


何を言っているんだ?と思いつつ会釈をし、その場は去ることにした。


この街はとても綺麗だ。

芸術品に関心がない私ですらそう思えるほどに。

夜になったらどれ程の物になるか想像もつかない。


それなのにこの街に住む街人は話をすると必ずと言っていい程に同じ事を言う。


「この街に長居はするな」「早く出た方がいい」

口を揃えて同じ事を聞いた私は、その言葉を深く受け止めずに、この街に一晩だけ泊まる事にした。のだが…


妙だな?見落としはないはずだが……


見当たらない。街中どこを探しても無い。

この街の夜景を見るために宿を取りたいのだが…

宿屋がどこにもない。


不思議に思った私は街ゆく人に聞いてみる事にした。


「宿屋?この街にそんな所なんてある訳ないだろう!」

何故だ?と、疑問に思ってる矢先に周りの目が冷たい事に気づいた。


私が悪いのか?この街の人が冷たいのか?

何か気に触れる事をしてしまったのか?

そう考えながら戸惑って立ち尽くしていると、一人の老婆に声をかけられた。


「泊まるところを探しているのかい?あたしの家に泊めてやってもいいが…この街の話をちゃんと聞いた上で決めるんだね」


この街について詳しくは知らないので街のことを話してくれるのはとても助かる。

私は老婆の話を聞くため住んでいるという家に着いて行くことにした。




家に着き、老婆は飲み物を出してくれた。

大きな机の上には老婆と私、二人分の暖かい紅茶が置かれている。そして、老婆が口を開き話をしてくれた。



老婆に話を聞いた所によると、この街の住人は色がわからないらしい。いや、正確には住人の色が「消えて行く」という。


この老婆も色はわからないが光の具合、明暗で見分けているらしい。


そして、念を押された重要な事。


この街で一晩過ごすと、稀に「色」が一つ無くなる。


厳密に言えば、その人が色として認知したものが、一つ失われると言う。

色覚はもちろん、色として認知してしまったら感情も消えるらしい。


「夜までまだ時間はあるさね。ゆっくり考えるといい。」

そう言って老婆は暖炉の前にある椅子に腰をかけた。


この街の事でそんな噂を耳にした記憶はない。

だが、老婆が嘘をついてる様子もない。




少し考えた所で私は決めた

恐怖を感じるところもあったが、興味を抑えきれず老婆に言おうとしたが、私の発言を遮り老婆は大きな声で私に言った。


「あんたも怖いもの見たさだろ?物好きも居たもんだねぇ!」


本心を突かれた。老婆は恍惚とした笑みを浮かべている。

私はその笑みに恐怖を感じたが、後戻りはできないと思った。


「遠慮せず泊まるといい。一日でも、何日でも…」


そう言い残すと老婆は立ち上がり、食事の準備を始めた。


一日だけ……一日だけならと、言い聞かせて老婆の家を出ようとした時、老婆に呼び止められた。


「あぁ、旅人さん。最後に一つだけ伝えておくよ」


そうして私が振り返ると老婆は優しい笑顔でこう言った。


「この街の夜景、きっちり目に焼きつけるんだよ」


一礼をして私は外に出た。





もうすぐ太陽が沈み、月が昇ってくる。夜だ。


なんだか街が騒がしくなってきた…

「夜が来る!」「目を閉じろ!」

何を言っているのかわからないが、前にならえの精神で目を閉じる。

すると突然、目を閉じていても網膜が焼ける様な、強烈な光に襲われた。


目が慣れるまでかなりの時間を使った気がする。

どれくらいの時間が過ぎただろう?


ようやく目が慣れた頃には素晴らしい光景が広がっていた。

文字通りと言っていい"光景"が、どこからともなくとても眩い光を放っていた。


素晴らしいとは思うが、私が思い描いていた物とは違った。

夜景と聞いていたのだが…


そう考えていると住人が家から出てきた。

話を聞こうと近づいたが、何やら様子がおかしい。

無表情とはこの事と、正しく"無"なのである。


考えるのは後にしろと、勇気を振り絞り聞いた。




街を見て周りながら考えをまとめてみた。


聞いた話は光を見た時に過ぎった考えと同じだ。

この光景が夜景と呼ばれているらしい…


話をしてくれた人は色は見えるが感情を無くしたみたいだ。

声に感情が乗らないだけでとても無機質に感じた。


老婆が言っていた通り、長居すると色覚か感情のどちらかを失う。

これは色を老婆が、感情を先の人、の二人で確認できたが…

感情は見たらわかるが老婆は本当に色を失ったのか?


何一つわからないまま考えていると、あの老婆の家の前に戻っていた。


ちゃんと聞いてみよう。何かを失わない内に…


老婆の居る家の扉を開ける。


「おや、ちゃんと戻ってきたのかい?」


冗談を言いつつもなんだか嬉しそうに見える。

気になった事を聞いてみようと疑問を投げかけてみた。


聞きたいことがある。そう告げると老婆は食事を机の上に置き、耳を傾けて口を開いた。


「何を聞きたいんだい?」


聞きたい事を全て聞き、それに老婆はちゃんと答えてくれた。

私が提示した質問は三つ。

一つ、感情が無くなった人を昼に見なかった理由

二つ、老婆は本当に色が見えないのか

三つ、あの光景が夜景と呼ばれる理由

この三つだ。


一つ目の質問、感情が無くなった人を昼に見なかった理由

これに関してはとても簡単な理由だと言う。


観光客が多いこの街で、無感情の人間が歩いていると気味が悪いから、と言われた。これは確かにそうだ。

私も初めて見た時は、不気味に思ったからである。


二つ目の質問、老婆は本当に色が見えないのか

老婆は世界が「白」に見えているらしい。

確認もしたが大雑把にしか色がわからなかった。

白色の濃い薄いでしか判断できないみたいだ。


昼間は外に出るが、夜は外に出ないと言っていた。

夜があの明るさだ。外に出たら何も見えないだろう。


そして三つ目の質問、あの光景が夜景と呼ばれる理由

眩い光を放っている光景が、夜景として他の街に伝わっている理由は、ここの住人が流した情報らしい。


誰が流したかは不明だが、その人は「白」が見えなかった観光客と老婆は言った。

夜景と言ったのは昼と夜の区別ができなかったのだと言う。


「これで全部だよ。他に何かあるかい?」


まだ他に語っていない事があるかの様な聞き方をした老婆は、少し待って私の沈黙を確認した後、口を開いた。


「ゆっくり考えるといい…」


そう言って老婆は食事を始める。


ゆっくり?そんな時間は……

そう考えた途端に激しい頭痛を催した。

痛い…痛い!頭が割れそうだ!

頭痛の痛みが増す。

老婆の笑い声を聞いた所で完全に意識が飛んだ。



気がつくと寝具の上に横になっていた。頭痛は無い。

周りを見渡すと夜とは違う明るさがある。

私が被って来た帽子の色が灰色、それも黒っぽい灰だ。

窓から外が見えるが、不快感が凄い。


これはもしかして……



私はこの一晩で色を1つ失った────


緑が見えない。いや、緑が他の色に変わったと言った方がいい。本当に色が無くなるのか……


断片的とは言っても冷静で居ると理解が追いついてしまう。

だんだん悲しみが溢れてくる。


涙が止まらない。大切な物が壊れた様な感覚だ。

宝物を壊された。家族が亡くなった。

そんな色んな例えが当てはまる気がした。


色んな感情が入り乱れて狂ってしまいそうだ…!

衝動的に想定外な行動をしてもおかしくはない。


なんとか心を落ち着かせようにも静まらない。




あれから数時間は経ったはずなのに一向に気分が晴れない。

なんだ?なにか違和感を感じる…


「お前さん。よう寝たなぁ…もう昼だよ?」

そう言って老婆が昼を知らせに来た。

丁度いい。聞きたいことがあった。


そして私は起床後の症状について老婆に聞いた。


老婆は話を聞くと以外にも驚いていた。


「はっはっはっ!驚いたねぇ!まさかこの街で両方共に失う者が出るなんて」


笑い事では無い。私にとっては重要な事だ。

軽視できるほど軽い出来事では無いのだ。


「話をし忘れたあたしにも落ち度はあるねぇ…」


少し申し訳なさそうに老婆は言った。


確かに軽く触れられた気がする。

重要な事のようには話さなかった記憶がある。

老婆は続けて口を開き話をした。


「あんた、"感情"を色で表現したことはないかい?」


無い……とは言いきれない。

記憶にあるだけでも過去に数回はある。


「外から来た人は色で表現する事があるんだろう?」


そんな事ってあるのか?まさか…


「そのまさかだよ!この街では有り得るんだよ。」


認めたくない。どうして私が?

この老婆の戯言だと思いたいが、きっと他の者に聞いても同じ事を言われると内心では理解っている。

だが……何故?


困惑、この言葉が当てはまるだろう。

呆気にとられていると老婆が口を開く。


「何が無くなったんだい?」


私は今ある感情を全て老婆に伝える。

声にして、人に伝え、確信した。


"恐怖"


それが私の失くした感情だ────




あれから小一時間、老婆に質問攻めする事になった。

その大半が再確認のための質問である。


「色」 "感情"

人にとっては大事な物を一晩で二つも失くした。


目に映る物は全て「緑」が足りず、

そんな現状の光景に"恐怖心"を抱く事もない。



老婆は街を出るのかと聞いてきた。

少し考える時間が欲しいと伝えると、時間はあると言って老婆は部屋を後にした。

これからの事だ。慎重に決断したい。


そう、慎重に…



あれから結論に辿り着くまでそれほど時間は必要なかった。

有名な夜景を見に観光としてこの街に訪れた。

街に来た当日中に帰る選択肢など最初から無い。

決断するだけと言っても過言ではない程に全て整っている。



「おや、早いね。もういいのかい?」

老婆に私の決断を聞かせた。

私はこの街で住む事に決めた。


住居は老婆の家に居て良いという。

独り身で大変だったそうだ。


あとの事はこの街に住んでる皆に聞けばいい。

色々と親身になって寄り添ってくれる事だろう。


後付けにはなってしまうのだが、この街の話を聞いて、体験し、身に起こった事についての疑問点が浮上した。

私には目的ができた。街でのやる事だ。


街で起きる不思議な現象「色」と"感情"の喪失について調べる事にした。

だがそれはとても途方のない道のりである。


恐れる事は何も無い。

というより恐怖は消えたから感じない。


私は不自由を手に入れたがとても幸せだ────





────と、私がこの街に居る事の説明はできたな。

それでなんだが……貴様は今日はこの街にいるのか?


ハッハッハッ!そりゃそうだ!

考える時間が欲しいよな!大丈夫だ!


「ゆっくり考えると良い!」


私はこの時どんな顔をして言っていたのだろうか?


「時間なんていくらでもあるんだから……」

本編終了です。ここからあと書き


色々とダメ出しされそうな感じに仕上がりましたが初めてなので許してくれたり…しなくていいかな?

率直な感想が1番嬉しいまであるのでね


良い点、悪い点、両方共に私の執筆活動に成長を言わば栄養素です


作中に1~2個くらいですがかなり拘って書いた結果、個人的にはとても面白い事になったなぁと思います。

初めてでやる事じゃないとその辺も指摘されたりするかもですが楽しくなっちゃって止まらなかったや(テヘッ


────ここから反省点────

この作品の終わり際、終盤の話ですが何も浮かばなかったおかげであの様な運びとなりましたね…

私にはちょっと閃きが足りませんでした。

もう少し無理矢理感をなんとかできたら良かったかもねぇ〜


そんな所ですかね?

はい。反省終了。


長々とお疲れ様でした。

読んでいただきありがとうございます。


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