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imagicre  作者: こーへ〜
1/2

想像と創造

男2女2

武藤カイト……男


サリー……夢王国の姫、ムウ・女と兼ね役


櫻井サラ…女、幼馴染


カノウ……男、夢の国の案内人、謎めいてる、ゴブリン・男と兼ね役


ムウ……メス、夢を食う動物レタエマエルド(retaemaerd)契約者の想像により姿を変える、


エラムスギン(eramthgin)……夢の世界に突如現れたバケモノ、様々な姿をしている。


武藤ナレーション

「あのアイドルが彼女だったら、あのアーティストみたいにかっこよくステージに立てたら……このマンガの主人公みたいに魔法が使えたら……そんな想像?妄想?ありえないくだらないことを考えるくだらない学生の僕に起きた夢のような夢の嘘みたいなホントの話、だけどファンタジーだ」


女A「ねぇーはやくぅー」

カイト「ふふふ…だめだよー、俺は一人だけなんだからー」

???(サリー)「…けて…たすけて!」

カイト「うわぁ!ん?ん……あぁ、夢か……くっそ良いところだったのにビックリさせやがってぇ〜……助けて?何をだよ……まぁいいか」

サラ「おーいカイト〜」

カイト「誰だ?あ…!」

サラ「カイトあんたまだパジャマなの?

カイト「ご、ごめん!すぐ準備するから!!」

サラ「はいはい待ってるから早くねー」


カイト『はぁはぁ……!ごーめん!」

サラ「はいはい、早く行くよー、遅刻するぞー」

カイト「うい」

サラ「こーんな可愛い美少女の私が夏休みデートに誘ってあげてるのに遅刻だなんて失礼な男だわホント」

カイト「す、すんません」

サラ「別に怒ってないって、ほら行くよ」

カイト「あ、ちょっ…!」

サラ「ん?照れてる?」

カイト「べ、別に」

サラ「じゃあ繋がない?」

カイト「繋ぎます」

サラ「よろしい、よーし行くぞー」


カイトナレーション

「コイツは櫻井サラ、幼馴染だ。因みに俺の初恋……いや今もだ。絶賛片想い中、それを分かってるのか俺を手玉に取ってくる。そんで見たい映画があるからって俺に無理くり約束をつけて連れ出した」


サラ「ふぅー到着ー」

カイト「んで何だっけ?」

サラ「ワンダードリーム、なんか夢の国のお姫様救う勇者のやーつ、ベタベタだけど私そーゆーの好きだし」

カイト「へー」

サラ「事前にチケットも買ってるので発券してすぐ席行ける楽々使用でごぜぇますだ」

カイト「しごでき」

サラ「ふへ」

カイト「んじゃ行きますか」

サラ「はーい」



カイトナレーション

「この時俺はこんな事になるなんて微塵も思っちゃいなかったんだ」


サラ「まだかなぁー」

カイト「宣伝長いなぁ」

サラ「ねー」

カイト「おっ、始まるぞ、静かにな」

サラ「ふーい」


カイトナレーション

「映画が始まった、だけどすぐに変な事になったんだ」


カノウ「初めまして、私の名はカノウ、なぁにしがない案内人だ、さてこの子……まだ卵ではあるが……この子のセンサーに引っかかり、この私の姿が見えている者、そう想像力豊かな君達に助けを乞いたい、詳しくは君達をそこに案内してからにしよう……それでは……おやすみ」

カイト「え?あれ?なんだ急に……」


カイトナレーション

「急激に眠気に襲われ俺は眠ってしまった、そして目が覚めたら……」


ムウ「ムーゥ、ムー!ムー!」

カイト「うわぁ!な、なんだコイツ!?猫?犬?な、なんだぁ?」

カノウ「ほぅ…もう産まれたか」

カイト「な、なんだ!?」

カノウ「さっきぶりだね」

カイト「えっと……カノウ……さん……え、映画」

カノウ「上映中だよ、ここは夢の中、夢の世界ドレアムだ」

カイト「ドレアム?夢?ってことは今俺は寝てて、これは夢?夢の中で夢に気づく明晰夢みたいなもん?」

カノウ「夢、確かに夢ではある、だが私には現実だ、そうこの世界の住人にとっては……さて行こうか」

カイト「行くってどこに?」

カノウ「お仲間のとこさ、今回集まったのは3人……まぁまぁだ……」

カイト「3人?」

ムウ「ムー?」

カノウ「付いてこい」

カイト「あ、ちょっと」

ムウ「ムムムー!」

カイト「おい引っ張んな!てかコイツ何なんだよ!おっさん!」

カノウ「おっさんではないお兄さんだ」

サラ「きゃー!!」

カノウ「む?」

カイト「え?この声…サラ?」

カノウ「急ごう」

カイト「あ、ああ」


サラ「なんなのよコイツら!ば、バケモノ!こ、こないで!」

カイト「サラ!!」

カノウ「エラムスギンだ」

カイト「エラムスギン?」

カノウ「話は後だ彼女を助けなければ」

カイト「どうやって!?」

カノウ「……ゴブリンタイプか…群れが増える前に片付けねば」

ムウ「ムーウ!」

カイト「おいお前!」

ムウ「ムーウッ!」

ゴブリン「ぐぎゃ!ふー!ぎゃう!!」

ムウ「ムウァ!」

カイト「おい大丈夫かよ」

ムウ「ムウ!ムウ!ムーウッ!」

サラ「あなた…」

カノウ「ほぅ……少年、名は?」

カイト「あ?え?えっと、カイトです」

カノウ「そうか、カイト!あの子を助けたいか!」

カイト「そんなの当たり前だろ!!」

カノウ「ならば想像しろ」

カイト「想像って?」

カノウ「今必死に彼女を守るあの子はレタエマエルド、通称夢食いという生物だ、彼らは契約したものの想像を形にする、カイト、想いは力だ」

カイト「想いは力……うん……よし!」


カイトナレーション

「何でかはわからない、走り出してた、サラを守りたい、それだけで動いた?いやもっと何かあるはずだ、でもこの時はそれだけでよかった」


カイト「サラ!」

サラ「カイト!?」

カイト「無事か?」

サラ「うん、てか何これ?何なのよ!わけわかんない!」

カイト「おい!お前」

ムウ「ムウ!」

カイト「えっと……あーなんだっていいや!ムウムウ言うからムウだ!ムウ!力貸せ」

ムウ「ムウ〜!」

カノウ「何でメチャクチャな契約の仕方だ……」

カイト「で、どうすりゃいいんだ?」

カノウ「カイト!想像しろ!そいつを倒せる何かを!武器でも生物でも何でもいい!想像して創造しろ!」

カイト「想像して創造……よし……いくぜムウ」

ムウ「ムーウー!!」

カイト「ずっと好きだったんだ……コイツならイケる…来い、焔より現れし龍よ!アグニ!」

カノウ「嘘だ、こんな事が」

ムウ「ギャオオオオ!!」

サラ「き、綺麗……」

ゴブリン「ぎゃぎゃっ?」

カイト「やっぱかっけえなぁ……まさか目の前で拝め……そんな場合じゃねえよな、ムウ!目の前の敵を焼き払え!!ブレイブバーン!!」

ムウ「スーー……ガァアアアア!!!」

ゴブリン「ぎゃあああああ!!!」

カイト「すっげ……サラ助けに来たぜ、かっこよかったか?」

サラ「うん、ありがとう……はぁ…言わなければよかったのに」

カイト「あん?」

サラ「それに頑張ったのはこの子じゃない、ねー」

ムウ「ムーウー」

カイト「くそぅ…」


カイトナレーション

「子供の頃好きだったドラゴン、炎の龍そいつを想像して創造した、見事にそれにムウはなり敵を一掃した、そんなRPGや漫画みたいなことが目の前で起きてる、それはまさに夢のようだった」


カノウ「おっと、目覚めの時間だ、詳しくはまた夜に……おはよう」


女b「面白かったねー」

男「だなー」

カイト「ふぁあ…あれ?」

サラ「ん……あはは……寝ちゃったみたい」

カイト「うん、俺も」 

サラ「変な夢見ちゃった」

カイト「同じく、はぁーあ、帰るか」

サラ「うん」


カイトナレーション

「夢、あれが夢?ほんとに?カノウが言った、自分には現実って、あの世界もホント?わからない、でもこれっきりじゃないって事は何故か分かった気がした」


カノウ「産まれたてのレタエマエルドがドラゴンに変わるなんて、彼の想像力が素晴らしくてもそんな事は不可能なはずだ、奇跡としか……ふふっ……面白い子だ、姫様ようやく見つけたやもしれません、貴女を救う勇者を」

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