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貧乏ゆすりを止めろ!

作者: ラベンダー

 さて、いかにしてこの貧乏ゆすりを止めるかが、私の人生において最大の課題である。私は真剣にこれをやめたいと考えている。しかし、どうしても止まらない。もしかすると、これは何らかの病気かもしれない――いや、きっとそうなのだろう。


 この貧乏ゆすりは、なんとしても止めなければならない。なぜなら、私がそれをすると地震が起きてしまうからだ。この前など、震度6弱の地震を引き起こしてしまった。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。もっとも、四六時中揺らしているわけではない。立っているときはそもそもできない。そのため最近は、なるべく立って生活している。


 現在、様々な科学者や医師が原因を探っているが、今のところ解明には至っていない。


 発症から一か月後、私は私の目で見た座っている人間すべてを強制的に貧乏ゆすりさせてしまうまでに病が進行した。その影響で、大陸がひとつ消え去った。


 さらに一か月が過ぎた。私の症状はさらに悪化した。今や、私の視界に入った座っている人間を見た別の人間までもが貧乏ゆすりを始めてしまう。そして、それが連鎖し続け――ついには、地球から陸地が消えた。




 おわり

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