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プロローグ
僕は夢を見ているのだろうか…。
僕の目の前に、赤髪を天辺でお団子にし、着物を着た、綺麗な女の子がいる。
女の子は光に包まれ現れた。
不審者なんだろうか、女の子は僕に気づいていないのか、キョロキョロしている。
思い切って話しかけてみた。
「あ、あの!!」
女の子はビクッと体を震わせた。どうやら僕に気づいていなかったみたいだ。
「な、なんだ?」
「き、キミは誰?」
「斎藤宮だ。貴様は?」
「僕は白谷悠一」
「ふむ。悠一というのか。ところでここはどこだ?」
「ここは東京だよ」
「と…きょー?」
そういうと宮ちゃんは首を傾げた。
「江戸ではないのか?」
・・・は?