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第二話:出会いは突然訪れる

第二話です!よろしくお願いいたします!

家から20分ぐらい車を走らせていただろうか。やっと高校に着いた。

「入学式は体育館でやるみたいだし、行ってようか。始まるまであと15分ないし、早めに席座っておいたほうがいいよ」

校門にあるにある桜の木から花びらが落ちてきて春の終わりを告げられた気がした。

体育館に入るとまだ結構人がいる。

みんな緊張からなのか、動きがぎこちない子ばかり。

私が座れる席を探していると、後ろから声をかけられた。

「三春ー!おはよう!」

この声は……見なくても誰かわかるけど振り返ってみる。

「おっはよー、彩音」

そこには小学校からの親友の雨宮彩音が立っていた。

肩ぐらいまで伸ばしたストレートの髪を揺らしてこっちに来る。相変わらずかわいいしきれいだ……私なんかとは大違いだ……

「私三春と同じクラスになりたいなぁ」

彩音は満面の笑みを浮かべながら、私の手を握ってくる。

隣に私のお母さんがいるっていうのに彩音はなにも気にせずに私の手を握り続けている。

「まぁ、多分なれるんじゃない?」

「そうだね。そうだといいな」

そんなやり取りをしているうちに入学式が始まる。

校長先生の挨拶、新入生代表挨拶が終わり最後に国歌を歌うところで私の緊張はピークに達していた。

やばい……こういう時に歌えないから音痴って言われるんだよ……どうしよう……いや、大丈夫!いける!歌えなくても口パクがんばればきっとバレないはず!いくよ!

「君が代は千代に八千代にさざれいしの、いわおとなりてこけのむすまで」

「三春口パクしてない?」

横を見ると彩音が私の方を見てポカンとしている。

「い、いやそんなことないよ?w」

やっぱり幼馴染みは騙せないんだなぁと実感した。

ふぅー疲れた!入学式が終わり、それぞれの教室に向かった。

残念ながら私と彩音は一緒のクラスにはなれなかったけど、『毎日話そうね』って言って別れてきた。お母さんは入学式が終わってすぐ帰っていった。

今から教室で担任の先生の紹介がある。この高校の中を歩くのは体験入学以来ですごく緊張している。

「ここだ」

1年3組と書かれた看板が壁についている。

私がクラスに入ると、すでに20人ぐらいの人が座っていた。

席は決まっていなくて自由だった。私は一番後ろの窓側に座ることにした。

しばらくすると担任の先生が入ってきた。そして教卓の前立って話し出す。

「はじめまして、担任の日下部智也です!みんなと仲良くなることが目標です!」

担任の先生はすごく元気そうな若い先生だ。目鼻立ちが整っていて、スタイルも良くてすごくかっこいい。

「うちのクラスは25人。実は一人だけリモートで授業に参加する子がいるから先に紹介するね」

確かにうちのクラスには4人6列で24席しかない。きっと何かしらの事情を抱えているのだろう。

さっきから、先生は教室の隅に置かれたでかいサイズのテレビをつけてパソコンとにらめっこしている。

「よし!できた」

日下部先生はパソコンの画面を切り替えた。

「こんにちは。これからよろしくお願いします。」

そこに映っていたのは、よくユーチューブで見るようなVTuberのアバターっていう感じの男の子だった。

「君の名前を教えてくれるかな?」

先生が優しい言葉で問いかける。

「僕の名前はゆうまです。これからよろしくね」

意外と普通な感じで少し驚きだった。もっと変わった子だと思っていたからすごく親しみやすい感じだ。周りのみんなは驚いたからなのかぽかーんとした顔をしている。

「みんなもぜひゆうまくんに話しかけてみてね」

先生がそう言った直後、ゆうまくんがお辞儀をした。最近はこんな事もできるのかと感心した。

「さぁ、今からクラス写真を撮ろうか」

先生が指示を出すとみんなもそれに従ってぞろぞろと並びだす。

最後に先生がゆうまくんが映っているテレビを動かしてカメラに収まる位置に移動した。

「いくよーせーの」

『ぱしゃ』

シャッター音と同時に眩い光に包まれる。

「よしじゃあ今日は終わり。また明日元気で会いましょう!」

そう言うと先生はすぐに教室から出ていった。

面白い、続きが気になると思ってくださった方はブックマーク、星五評価等で応援していただけるとありがたいです。


毎日頑張って連載していく予定なので宜しくお願いします。


誤字脱字等ありましたら、ご報告くださると幸いです

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