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89.消えぬ怒り。

「……ありがとう」


王城襲撃の夜、ネマナ村へ戻ったアキラはルクレリアと子供達の墓に手を合わせる。

心の中のやるせない怒りや憎しみは消えない、アキラの目は暗く虚なままだ。

そして1つの答えに辿り着く、もう深く人と関わるのはやめようと。

また何かを失うのが怖い、今回の出来事はアキラに強烈なトラウマを植え付けた。



「さよなら」


アキラは歩き出す、何処へ行くあてもなく、ただ心に渦巻く憎しみがいつか消える事を願って。


旅立つアキラをフクは見ていた、するとルクレリアと子供達の墓からそれぞれ小さな光の球が浮き上がる。


ーホウ?ー


フクは不思議そうにその5つの光の球を見る。

それらは融合し、1つの球になるとフクへと向かって来た。


ーホウ!ー


そしてそれはフクの体内へと消える様に入って行く、驚いたフクは体に異常が無いか確認するが何も無い様で安心する。

そしてアキラを追いかける為羽を広げ飛び立った。



「.……フク?」


フクはアキラの肩に留まると、顔をアキラの頬に擦り付ける。



「フクも一緒に来るか?」


ーホウ!ー


フクは更に顔を擦り付けた、どうやら嬉しい様だ。

アイテムボックスからバイクを出す、バイクに跨りフクを懐に入れるとアクセルを踏む、そして誰にも見送られる事なくネマナ村を後にした。



◇ ◇ ◇ ◇



フクはアキラの戦闘が始まり空中に避難する。



「うぉぉぉぉ!」


ーブモォォ!!


ハイオークの首を切り落とす。


アキラは戦いに明け暮れた、魔物が集まる地へ飛び込み片っ端から葬って行く、戦っている最中だけが憎しみも怒りも何もかも全て忘れられるからだ。



レベル42


斬って


レベル45


斬って


レベル49


斬りまくる。



だが、怒りは一向に消えなかった。


とある街の酒場で酔っ払っいに絡まれた、その日賭けに負けた酔っ払っいはアキラを路地裏に連れて行き、腹いせに仲間とアキラをリンチしようとした。

案の定返り討ちに会う酔っ払っい、アキラは必要に酔っ払っいを殴り続けた、顔の形がわからなくなるほどに。

酔っ払っいの仲間は泣きながらもう勘弁してくれと乞う、だがアキラは笑いながら酔っ払っいを殴り続けた、そこまでアキラの心は砕けていたのだ。


月日は流れてもアキラは彷徨い続けた、その暗い虚の目を見てしまった者は誰も近寄らなかった。


そしてそこにたどり着く。


そこは瘴気が蔓延し、アンデットと魔物が絶えない土地。

今のアキラにとって天国と言える場所だ、敵が途絶えない、いつまでも戦っていられる。



「うぉぉぉぉぉ!」


囲まれるが、従者達と共に数多の敵を葬る。

魔物とアンデットの屍が積み上がる時、それは現れた。



ガシャン、ガシャンと騎士の様な黒い鎧がアキラへと歩いて来る、それは鎖で巻かれた棺を背負っていた。

そして漆黒の剣を抜く。



【ロイズ】


種族 リビングアーマー



【ステータス】



筋力.5085

魔力.4099

知力.4212

技力.4773

防御.4681

俊敏.4604



【暗黒剣】


・エナジードレイン



【シェリー】


・脱力の前奏曲(プレリュード)


・遅延の行進曲(マーチ)



アキラと従者達は構える、ロイズとの暫しの睨み合いが続く。

機を見つけお互い走り出した、アキラのアズールの宝剣とロイズの剣がぶつかり合う。


ライムは【分裂】を発動する、本体が回復役もう一体が強酸の攻撃に分担する。


戦闘時は常に【アクセルタイム】が発動しているルージュは、そのスピードを活かし【ステルス】と【投げナイフ】でロイズの注意を逸らす。


デストは【金剛力】の効果を活かし、アキラの攻撃に合わせ【ラッシュブレイク】と【アーマーブレイク】を交互に使い積極的に攻勢に出る。


シルヴィアは【フルスティール】で防御力が大幅に上昇している、【形状記憶】で足を剣に変化させながら蹴りを放ち、アキラを護る様に立ち回る。


ムゲンはアキラとデストの攻撃が止まる時を計算し、そこに合わせ【弐刀無幻流】の剣技を放つフォローに回った。



ロイズは好敵手達を見つけ気分が高まっている様だ、こうして死闘がまた始まった。



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