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66.ヴェッジとハヤテとアキラ

トーナメント戦1日目が終わり、アキラは酒場へ向かう。



「ジェイドに勝てるイメージが湧かねぇや」


アキラは対ジェイド戦をシュミレーションするが全然勝てるイメージが湧かなかった、ジョブスキル【大帝】を使えばまだ戦い様があるが、それを使うつもりは無かった。


道角を曲がると裏路地にハヤテの姿を見つける、ていうか近くで見るとすごい美形だ、どこぞの韓流スターかよ。

柄の悪い男がハヤテを囲んでいた、カツアゲでもしているのだろうか、相手考えろよ。



「兄ちゃん、早く金出せよ」


「……………………」


「口も聞けねぇのか、あぁ?」


「おい、辞めとけおまえら殺されるぞ」


「何だテメェ?」


「いいから早く逃げろって」


「うっせぇ!」


ーーシュパンッーー


男の髪が落武者の様になる。



「あーあ、言わんこっちゃない」


「ひぃぃぃ!」


柄の悪い男達は慌てて逃げ出した。



「ハヤテだっけ?余計なお世話だったかな?」


「チッ、あのまま殺そうかと考えていたのに余計な事をしやがって」


「いやおまえ、衛兵に捕まるからそれ」


「……国を相手に戦う、それも面白いな」


「バトルジャンキーかよ!!それより今暇?」


「何故そんな事を聞く」


「飯でも食い行かない?」


「行くわけないだろ」


ーーぐぅぅぅぅーー


「……腹減ってんじゃん、ほら行くぞ」


ハヤテは舌打ちをして、渋々アキラの後をついて行く。


酒場に着き飯を注文する、アキラはビフテキ、ハヤテはすました顔でオムライスを頼んだ、おまえ可愛いかよ。


少しするとビフテキとオムライスがテーブルに運ばれて来る、ハヤテは頬っぺたにご飯粒をつけながらバクバクとオムライスに食らいつく、おまえ可愛いかよ。



「ハヤテは何で裏コロシアムに出てんだ?」


「決まっているだろう、強い奴と戦うためだ」


「へー、なんか目指してんの?」


「決まっているだろう、最強だ」


なんだその厨二病な考えはとアキラは呆れる。



「んで、強い奴は居たのかい?」


「雑魚ばかりだ、おまえは強いのか?」


「さぁね」


「明日つまらない勝負だったら殺すからな」


こいつ友達いねぇだろと思いながら、可哀想な目でハヤテを見る。

飯を食い終わり酒場を出る、そこにまた偶然ヴェッジと遭遇した。



「あれ?アキラじゃん!あと……ハヤトだっけ?」


「ヴェッジじゃん、隣のはハヤテね」


「そうそうハヤテ!今からまた可愛いお姉さんがいる店行っから付き合えよ!」


「えー!」


「ほら行くぞ!ハヤテも来いよ」


「行くわけないだろ」


いやおまえ顔赤いぞ、興味津々じゃねぇか中学生かよ、そして可愛いかよ。


ヴェッジは半ば強引にアキラとハヤテを連れ店へと向かった。



「ヴェッジさん!すごーい!」


調子の良いヴェッジは槍のコツを自慢げに話す、もはやこの為に槍を極めているんじゃないかと疑いかけた。



「ハヤテさん超イケメン!めっちゃタイプなんですけどー!」


「某は流浪の身、女に惚けている暇などござらん」


おまえ緊張でキャラ変わっとるがな。


楽しい時間はあっという間に終わりお開きになる。

ヴェッジはやはりお姉さんを連れ宿へ戻って行く、このプレイボーイめ。



「んじゃぁ、明日また裏コロシアムで」


「首を洗って待ってろ」


「はいはい、またカツアゲされんなよー」


「来たら次こそ斬り殺す」


ハヤテはとっつきにくいが、案外話すと面白い奴だなと思いながらアキラは宿へ戻った。









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