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64.三回戦

「それでは3回戦の選手紹介をしまーす!」


次は伝説の傭兵ジェイドの試合だ、観客の注目が集まる。



「先ずはDブロックを勝ち抜いたジェイド選手の紹介です!ジェイド選手はオズマンファミリーの専属選手、皆さん一度は聞いたことがある豪剣のジェイドとはまさにこの方!あのメラフューレ王国に仕える"剣聖"が認めた伝説の傭兵でーす!」


ジェイドがフィールドに上がる。



ーーウォォ!!ジェイド!!


ーーすげぇぇ、本物だ!



ジェイドの登場に、観客席が興奮に包まれた。



「続いてはAブロックを勝ち抜いたラルフ選手!ラルフ選手はエランドファミリーの専属選手、あらゆる格闘技をマスターした変幻自在の格闘家!人体を破壊する必殺格闘技にジェイド選手は耐えれるのかぁ!」


ラルフは不敵の笑みを浮かべながらフィールドへ上がる。



「それでは試合開始ぃ!」


ーーウワァァァァァ!!ーー



「……なんだあのデカい剣は」


「あれがジェイドの武器だ」


アキラはジェイドの背にある身の丈程の大剣を見て驚愕する。



「あんなの振れるのか?」


「私も最初はそう思ったさ」


見ればわかるかと思い、ジェイドの動きを見逃さない様アキラは集中する。



「おまえが伝説の傭兵か、相手に不足なし」


「怪我しない内に棄権した方がいいぞ」


「ふざけた事を、俺の格闘技で粉々にしてやる!」


ラルフは天地上下の構えをした。

ジェイドは大剣も抜かずノコノコとラルフに近づく。



「おまえ、なめてるのか?」


「おまえ如きに武器を使うまでもないって事だ」


「……ならば殺してやる」


ーードォォォンーー


ラルフは正拳突きをジェイドの腹目掛けて放つ、常人なら内臓がぐちゃぐちゃになり口から血が吹きでるはずだったが……



「ば、化け物……」


ラルフが感じた手応えは、まるで世界で1番固い鉱石アダマンタイトを殴った感覚だった。



「どうした?終わりか?」


「うぉぉぉぉぉ!!」


ラルフは前蹴り、裏拳、ローキック、あらゆる攻撃をするが、まるでダメージがない、むしろ自分の手足が痺れていた。

自分の今までの修行が全否定された様な感覚に陥り、年甲斐もなく涙を流す。



「……見てられんな」


ジェイドは握り拳を作る。


ーーゴツッッーー


そしてその拳でラルフの頭にゲンコツをした、衝撃でラルフの顔はフィールドにめり込む。



ーーさ、3回戦勝者はジェイド選手に決まりました!何と武器も使ってません!流石伝説の傭兵です!ーー



「とんでもねぇな、あのラルフって人雑魚扱いされてたけど相当強いぞ」


「まさか武器も使わないとはな」


「闘うかもしれないから少しでも実力を見たかったが……」


アキラは苦悶の表情を浮かべる、たぶんあれには勝てないと悟っていた。


運営がラルフを運ぶ、ギリ生きてるみたいだ。

だが体より心の傷が深いだろう、立ち直れるかは本人次第だった。


ジェイドは選手控室に帰っていく。

次はヴェッジの試合だ、精一杯応援してやろう。





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