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61.トーナメント発表

裏コロシアムの予選が終わりその日の夜、アキラは酒場に来ていた。

ミランダは幾らかの報酬をアキラに渡していた、どうやら賭けで儲かったみたいだ。



「くーッ、この一杯が染みるわぁ」


エールを一気に飲み干す。



「兄さんいい飲みっぷりだな」


「あぁ、ひと暴れした後の酒が美味くてね」


「そいつは違いねぇや」


カウンターの隣に座る、無精髭を生やした白髪の男が笑う。

それから白髪の男とアキラは、意気投合し酒を飲みながら語り合う。



「俺はジェイド、兄さんの名前は?」


「ん?俺はアキラ」


「アキラか、何故この都市に来たんだ?」


「まぁ、自由気ままに旅していたらここに来てたかな」


「自由気ままか……羨ましいね」


「ジェイドは何しにここへ?」


「俺は只の使いっ走りさ、この都市に来てもうかれこれ5年は経つ」


「ふーん、羨ましいって言っていたけど他の都市には行かないの?」


「……少し込み入った事情があってね」


ジェイドはエールを浴びる様に飲む。



「おっと、もうこんな時間か俺は先に出るよ、また何処かで会えたら会おう」


「おう、じゃあなジェイド」


ジェイドは酒場を出る、暫くして酔いが回ってきたのでアキラも帰る事にした。

宿へ帰る途中、道端でばったりヴェッジと出会った。



「あ、Bブロックに居たアキラじゃん、覚えてる?」


「ヴェッジだっけ?」


「そうそう!今から帰るの?」


「まぁそんなとこ」


「何だよ、夜はまだまだこれからだぜ、可愛いお姉ちゃんがいる店行こうや」


「えー」


「ほら行くぞ!」


半ば強引にヴェッジに連れて行かれる、客引きしているお姉さんを捕まえ一緒に店に行く。

道中お互いの身の上を話す、ヴェッジは世界一の槍使いを目指して武者修行しているそうだ。



「ヴェッジさんすごーい!物知りなんですね!」


「練習すれば誰でもできるよ!」


調子の良いヴェッジは槍を扱うコツをひけらかす。



「アキラも相当強いぜ!」


「本当なんですかアキラさん!?」


「人並みにはね」


「そんな謙遜するなよアキラ」


それからアキラとヴェッジは店のお姉さんと一緒に楽しい夜を過ごした、暫くしてヴェッジは好みのお姉さんを連れ出し宿でお楽しみするらしい、アキラの事が気になるお姉さんに誘われるが、リノア達の事が頭に浮かび誘いを断ってアキラは宿へ帰った。



そして翌日になり本戦が始まる。



本戦はトーナメント戦だ、A〜Dブロックを勝ち抜いた8名がランダムで闘う。



「二日酔いにはなってない様だね?」


「えぇ、むしろ調子良いくらいですよ」


「期待しているよ、それよりも今回は粒ぞろいだから油断はするな」


「わかりました」



ーートーナメント表を発表します!ーー



アテナの可愛いらしい声が響き、誰と誰が闘うのか注目が集まる。



◆ ◆ ◆ ◆



1戦目 アキラvsナーム


2戦目 ローガンvsハヤテ


3戦目 ジェイドvsラルフ


4戦目 リコシュvsヴェッジ



◆ ◆ ◆ ◆



「どうやら難を逃れたか、強運だねアキラは」


「どう言う意味ですか?」


「オズマンファミリーの専属はジェイドだ、今の所裏コロシアムで無敗を誇っている」


(……あの人がね)


アキラは酒場で会った無精髭の男を思い出す、強者の気配を感じていたらからおそらく間違い無いだろうと考えた。



「聞いた事ないかい?伝説の傭兵豪剣のジェイドの名を」


「……聞いた事ないです」


「全く、そこらの子供でも知っているぞ」


「でも何でそんな人がここに?」


「ここだけの話だがな……」


ミランダは小声で聞こえる様アキラの耳元に顔を近づける、そしてめっちゃ良い匂いがした。



「オズマンファミリーにジェイドの娘が人質に取られている噂らしい、本当かどうかはわからんがな」


「もしそうならオズマンファミリーって本当最悪ですね」


「あぁ、義理人情と最低限のモラルは大切だ、部下も信用も付いてこない」


強面のおっさん達が、何故ミランダを慕っているのか垣間見れた気がした。



ーー本戦出場選手は控室に行ってくださーい!ーー



「期待しているぞ」


「なんとか頑張ってみます」


アキラは控室へと歩き出す、激戦を前に無意識に手を強く握って。







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