51.ドッキリじゃないんだな、これが
「な、何がどうなんてんだよ!!」
「君は死んでしまったんだ」
「んだよ、このガキ!いいから元に戻せよ!」
「もうめんどくさいから設定の間へGO!」
すると白い空間から暗闇の空間に切り替わった。
聖夜は相変わらずジタバタと喚いている。
『え?何よこれ!?また急に場所が変わった?』
里奈は夢でも見てるのでは無いかと錯覚するが、頬を抓ろうにも光の玉になってしまったので手足が無いのを改めて思い出す。
[質問は4問、あなたはどれを選ぶ?]
1.孤高で揺るがない力
2.森羅万象を司る知識
3人々を魅了するカリスマ
「やっぱドッキリじゃねぇか!典型的なゲームのキャラ設定決める奴じゃねぇか!」
聖夜は少し安堵していた、仮に死んだとしても死後にこんなふざけた質問は、あり得ないと思ったからだ。
この質問を答えたら録画ビデオとドッキリ看板を持って、ホスト仲間が笑いながらやって来る事を見破り、しょうがないからそのノリに乗ってやる事にする。
男ならやっぱパワーでしょと思いながら1を選ぶ。
[どの姿に憧れる?]
1.苦難を乗り越え自ら立ち上がる者
2.仲間に助けられながら立ち上がる者
挫けそうになりながらも孤独に戦いNo.1を勝ち取ったので1にする。
[あなはどうしたい?]
1.眠る
2.歩く
寝ると酒太りするので2を選ぶ。
[あなたの性質は?」
1.周りと歩幅を合わせる
2.いつでも1番になりたい
下半期もNo.1になりたいので2を選ぶ。
解析中の文字が浮かぶ。
「あなたに相応しい職業は"勇者"になりました]
「へ?勇者?」
[初期スペックを構築します]
【田島浩二】
レベル.1
種族 ヒューマン
職業 勇者
称号 なし
筋力.78
魔力.20
知力.25
技力.48
防御.73
俊敏.30
【ジョブスキル】
・聖剣召喚
・英雄の白銀鎧
【アナザースキル】
なし
「てか、俺の本名なんで知ってるんだよ!」
[スキルの解説をしますか?]
「無視かよ!まぁ、いいや、解説して」
【聖剣召喚】
・聖剣を召喚する、崇拝される事に聖剣の攻撃力が増す。
【英雄の白銀鎧】
・敵を倒す度に鎧の防御力が上がる。
「おーい、設定終わったぞ早くネタばらししろよ」
「やあ、設定は終わったようだね」
「だから何だよこれ!?」
「君が居た世界とは違って、今から行く世界は争いが絶えなくて危険なんだ、魔物、魔法、剣有りの異世界だけど君なら大丈夫!第二の人生を楽しんでね!」
「おーい、話聞いてるか?」
「もう、めんどくさいからアイテムボックス渡すね、あとステータスはいつでも見れる様にしておくから第二の人生を楽しんで!!」
少年はそう言うと聖夜は消えてしまった。
『聖夜!?』
里奈は聖夜と少年のやり取りを訳もわからず見ていた。
「ごめんね、君は不完全な形で巻き込まれてしまったみたいなんだ」
『私の事わかるの!?』
「もちろんわかるさ、不完全な形だからこれくらいしか出来ないけど君も彼と同じ場所に送るよ」
少年は指パッチンする。
【井上里奈】
【スキル】
・黄泉がえり
【黄泉がえり】
死後1時間以内の死体に乗り移れる。
『え!?これどういう事!?』
「元の肉体には戻れないけど、違う肉体でなら生きられるよ」
『私、本当に死んでしまったの?」
「ごめんね、これはせめてもの罪滅ぼしさ、さぁそろそろ僕も行かなきゃ、第二の人生を楽しんで!」
困惑する里奈も消えてしまった。




